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10話 山っていうか森よねこれ。過去の流行りの影響で山は森林の無い禿山を想像します。森林あると森とかぶりますもの

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 「それじゃ、手に入れた4エネでがんがん行かせてもらうぜ。
"恵みの山"詠唱。
 "恵みの山 3エネ 常駐魔法 "山" 貴方のターン開始時に山のカテゴリーを持つ貴方のユニットの攻撃力・体力を10上昇させる"
 「あらあら、そんな悠長な事をしている余裕があるのかしら」
 ありますね。私のデッキは動きが早いわけではないので、もたもたしていたら手がつけられなくなります。
 「そうだな。悠長にしてはいられない。なんせ可愛い可愛い飢えた獣がいるからな。
食事の時間だ来い、現世に降り霊界に戻れぬ戻らぬ元山神の使い。
"飢えたオコジョ"召喚」
"飢えたオコジョ 1エネ ユニット 攻撃力20 体力10 "山""オコジョ" このカードは準備期間がない"
 「可愛いだろう。霊性を無くし本能のままに飢えを満たすオコジョは待ても待つも悠長な事はしない。
先攻1ターン目から行かせてもらうぜ」
 準備期間がない。か、私のデッキには入れてない能力ね。
小型ユニットと全体強化かしら。
 「お前が指摘してくれたように悠長な事をしてる時間はないんだよな、本当に。
だから1ターン目からまだ行かせてもらうぜ」
まだ来るのかしら。
出した4エネはもう使い切ったでしょうに
「飢えの本能で動く先陣はもう出ている。
お前の恐れもまた本能。それを否定はしない。
しかし、狩りで食わなければ生きていけないのは肉食動物の避けられぬ道。
来い、狡猾な獣よ。
"臆病なオコジョ"召喚」
 "臆病なオコジョ 1エネ ユニット 攻10体5 "山""オコジョ"
①このカードは貴方の場に"オコジョ"のカテゴリーを持つユニットが存在し相手の場にユニットが存在しない場合
マナを消費せず召喚できる。
②このカードは準備期間がない。
③貴方のフィールドの"オコジョ"のカテゴリーを持つユニットが攻撃か迎撃を行わない場合このカードは攻撃も迎撃も行えない。
④このカードは貴方のフィールドにこのユニット以外に"オコジョ"のカテゴリーを持つユニットが存在しない場合貴方のデッキに戻しシャッフルする。
⑤このカードは貴方のフィールドにこのユニットしか存在しなく相手フィールドにユニットが存在する場合相手に所有権が移る。
⑥ ⑤の効果により相手に所有権が移った場合、⑤の効果は消滅する"
 「びびっているのかしら。随分急くじゃない」
 少しびびっているのは私です。このまま小型ユニットと全体強化でこられたら、私が動き出す前にやられかねません。
キラスクの先攻1ターン目から辛い記憶を乗り越えこんなに来るとは想定していませんでした。
 次は私が痛みを味わう番ですね。
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