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1話  妹は結婚して子供が出来てもいつまでたっても幼い少女のままのつもりのようです。いつまで幼い少女のつもりなのでしょう

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 「お姉様、キラスクを預かって頂戴」
 はぁ。またですか。
 妹のウルルがまた息子を預けて遊びに行くようです。
 そりゃあね、子供を預けて遊びに行く事があってもいいでしょう。
私の甥ですし、たまにはいいと思いますよ。たまにはね。
妹の場合たまにではなく、しょっちゅう私に預けます。
これもう育児放棄ですよね。
 妹はいつまでたっても幼い少女のようです。
もう結婚して子供もいるのに、妹はまだ大人になった自覚がないのでしょう。
 「ウルル、こんなのおかしいわ。
こんなに頻繁にキラスクを預けられると迷惑よ。
遊びに行くためにキラスクを預けるのは最後にして頂戴。
どうしても預けなければいけない事情がある時は預かるわよ」
 これは妹と甥のためでもあるのです。
姉である私に預ける限度が超えています。
 「お姉様ったら冷酷ね。甥を預かる事もできないのかしら。
酷いお姉様ね」
 いえ、これは貴女達のためなのですよ。
貴女も少しは成長しなければいけません。
いつまでも人に頼っていてはいけません。
 「なんと言ってくれても構わないわ。とにかく、貴女が遊びに行くために預かるのはこれが最後よ」
 なんで妹はこんな当然の事も分からないのでしょう。
両親に甘やかされて育ったため、いつまでたっても甘ったれで大人になりません。
 母親がそんな甘ったれな大きい少女なためか、その息子のキラスクもなんのしつけもされていません。
我儘で人の迷惑を考えずあつかましく、甥といえども関わりたくありません。
 「ああ、冷酷なお姉様だわ。こんなお姉様をもった私って可哀想」
 はぁぁ。妹はいつまで悲劇のヒロイン気取りなのでしょうか。
 妹は言いたい事だけを言ってキラスクを預けて遊びに行きました。
人の迷惑なぞ考えず、自分の事しか考えられない。
早く死んでくれればいいのに。
どうせなら親子そろって死んで下さい。
遊びに行った先で死んで下さい。
私はもう貴女達親子に関わりたくありません。
 私の事を散々いじめておいて、都合の良い時だけ妹面して私を頼る妹は死んで下さい。
私にも我慢の限界というものがあるのです。
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