家でも学校でも妹に虐められています。妹はどれだけ私を虐めれば気が済むのでしょうか。病弱なハンリィネに頂戴と言われてもこの席は譲れません！

５話 ハンリィネさんがいくら叫んでも私の声はかき消せません。 ハンリィネさんが耳を塞ごうが私はハンリィネさんの心で語り続けますよ

 “覚悟ですか。覚悟が決まってるなら、反撃をくらう危険性をおってでももっと致命的な一撃を狙えば良かったんじゃないですか”
　うるさいわぁ。ハンリィネの決めた覚悟はぁ、どんな手を使ってでもぉ、護るべき皆と生きていく。
それがハンリィネの覚悟よぉ。わざわざ危険な手は使わないわぁ。
　”本当は、怖かったんじゃないですか。アデリンダさんと本気で戦う事が怖かったから。
アデリンダさんを本当の本気にさせるのが怖かったら。
ハンリィネさんは袖に忍ばせてる刃物を喉に刺さなかったんじゃないですか。
本当はアデリンダさんの眼球を抉れたんじゃないですか。
今までも、ずっとそうだったんじゃないですか。
　うるさいわねぇ。ハンリィネの事を知ったようにぃ。
　”知ってますよ。ハンリィネさんの事ずっと見てきましたから”
　ハンリィネの事は、貴女になんて分かりはしないわぁ。
ハンリィネがどれだけ辛かったかもどれだけお姉様に痛めつけられてきたかもぉ。
貴女が何で分かるというのよぉ。
　”!本当に覚悟の決めたタイマンを姉妹喧嘩をアデリンダさんとしてなかったんじゃないですか。
ハンリィネさんは覚悟なんて決まっていないんですよ。
アデリンダさんを本気にさせないようなお遊びの喧嘩しかしてこなかったんですよねハンリィネさんは”
　うるさいわぁうるさいわぁ。黙ってくれないかしらぁ。
　”本当の事を言われたから、そうやって黙らせろうよとしてるんですか。
言われたくない事を言われたから、怒って騒いでごまかそうとしてるんですよね。
黙りませんよ。ハンリィネさんが私を黙らせようとしても、私には無駄ですよ。
ハンリィネさんがいくら叫んでも私の声はかき消せません。
ハンリィネさんが耳を塞ごうが私はハンリィネさんの心で語り続けますよ。
ハンリィネさんの言われたくない事を喋り続けますよ”