素質０の最弱聖女といじめられ婚約破棄されましたが強引俺様イケメン第二王子に溺愛されています。素質０最弱聖女が努力で最強になりました

４話「うるっさいわねぇ！私を！分かった風に言うんじゃないわよ！！」「はぁ、結局逆切れです。逆切れして声優になんてなれるわけないでしょう」

　「うるっさいわねぇ！！私を！！分かった風に言うんじゃないわよ！！」
はぁ、結局逆切れです。
　「困ったわねぇ、結局逆切れなのね。逆切れして声優になんてなれるわけないでしょう。
貴女声優になんてなる気がないのね」
　ないのでしょう。喚いて叫んで可哀想アピールをして、無為に毎日を過ごしているだけでしょう。
声優を目指しているふりをしているだけなのでしょう。
　「黙りなさい！！もう我慢できないわ！！
素質０の最弱聖女臆病騎士男爵の娘如き私がぼっこぼこにして泣かしてあげるわ！！
負けた方が勝った方の下につく！！それでいいわね！！」
やれやれ、シェノルマの取り巻き如きがバルディーニ男爵家次期当主リタエッダ様にタイマン闘技を挑むのですか。
　はぁ、文句などあるわけありません。
　「闘技」
　「闘技」
　日々鍛えてる私が殴り合いで遅れを取るわけがなく、序盤は私の有利な展開です。
　「こんなものかしら」
　ライフが減ろうと、ライフ外へのダメージは大した事はありません。
しかし、この人の拳には勝つ意思が伝わってきます。
この人勝つ気のようですね。
　「効いてるようねぇ」
　私の一撃一撃は手応えがあります。
ララレステには効いてるでしょう。
しかし、ララレステの気持ちにダメージは通っていないようです。
本気なのですね。
この闘技を想定してデッキを組んできたのでしょうね。
当然私も本気で闘技をしてこその闘技です。
並の平民ではライフがまだまだ残っていても、序盤の殴り合いで叶わないと諦める者もいるのですが、
ララレステからはそんな諦めが微塵も感じられません。
殴り合いでは素質０の最弱聖女といえど聖女は聖女の私に叶わないでしょう。
だからこそ、何か策があるはずです。
ただの逆切れで闇雲にふっかけてきたわけでもないようです。
チャンピ男爵家との抗争に発展するためにやられに来たというわけでもないようです。
この闘技楽しめそうです。