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1話 地味で冴えないお姉様と呼ばれてますが妹は本当に大陸1の美少女ですが殿方に一度も貢ぎ物をされた事がありません。 中身がゴミですしね

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 「あらぁ地味で冴えないお姉様ぁ何しに来たのかしら」
 妹のララシスが甘く甲高い声で私は馬鹿ですと主張しています。
いえ、別に甘く甲高い声を出すのは何の罪にもなりませんしいいんですが。
どうすればあの甘く甲高い声が出せるのかしらと、私も出してみようとしても出せません。
きっと脳が欠陥品であまりにも可哀想だから容姿・声にボーナスがついているのでしょう。
 「はぁ。馬鹿なのかしら。この状況で昼食に来たのは乳幼児でも分かる事でしょう」
 家族が昼食を食べていて私も昼食を食べに来て、なんでそれが分からないんでしょうか。
その容姿と声に全振りしたため最低能力値の脳ではそんなことさえ分からないんでしょうか。
 「馬鹿は貴方でしょう。極潰しのくせに厚かましく食事だけは頂こうなんて、頭おかしいのかしら」
 はぁ、やれやれ。極潰しの金食い欠陥品無駄飯ぐらいなのは貴方なんですけどね。
どれだけ甘やかされればこうも自己評価が高くなるのでしょうか。
 「あらそう。貴方は今まで幾ら稼いだ事があるのかしら」
 0カッパーでしょう。何の努力もせず働きもせずただ両親に甘やかされ
私の物が欲しいと泣き暴れ喚き両親に泣きつくクズですからね貴方は。
 「私はお姉様のような地味で冴えない平凡容姿と違ってオガフリム大陸1の美少女なのだから、
殿方が幾らでも貢いでくれるわ」
 妹の容姿がいいのは本当だけれど、殿方から貢いでもらった事があるのかしら。
殿方って、お父様の事でしょうか。
 「何を貢いでもらったのかしら」
 うーん。妹に贈り物をする殿方なんて見た事も聞いた事もありませんが。
容姿はいいんですけどねぇ、本当に。
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