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2話 私は妹の全てが羨ましく、尊敬しています。 だから、殺したいのです。 妹を殺して、私が尊敬する妹より私は強いと認識したいのです

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 はぁ、私も貴方と過ごした青春は最高に楽しかったですよ。
しかし、そこまで大きな事を言うからには、痛い目にあってもらわないといけませんね。
リードリーン:「邪魔するなよリーヌ」
リーヌ:「仕方ないなぁ。リーヌの愛するリードリーンなら、お姉様もお仕置きしてくれるよね。
リーヌが、どれだけお姉様に壮絶な虐待をされてきたか。
お姉様も痛みを知るべきなのよ。お姉様って人の痛みが分からないんだもん」
ザブリーナ:「あの、人聞きの悪い事を言わないで頂戴。私は貴女に虐待なんてしてないわリーヌ。
貴女に虐待されて来たのは私よ」
 はぁぁぁ。リーヌは私の事をずっと虐待して来た癖に、私に虐待されて来た!?はぁー!?
まぁ、言うのは勝ってよね。言わせてやりましょう。
貴女が私を虐待するのも自由でしょう。
リードリーンの事は今日殺さないといけないのでしょう。
いつかこんな日が来る事は分かっていました。
リードリーン、貴方は私に勝ち私を殺したいのでしょう。
リードリーン、貴方は私と対等の親友だと認識したいのでしょう。
私は貴方を対等の親友だと認識していますよ。
確かに始めに勝ったのは私です。
それでも、貴方には私の持っていない精神的強さも持ち合わせていました。
そんな貴方に私は惹かれました。
私は、王位を継承する事のプレッシャーになど耐えられないでしょう。
第一王位継承者である貴方は、常に多くの者に命を狙われてきたでしょう。
私もリーヌに命を狙われて虐待されてきましたが、第一王位継承者ともなれば、
まったく負担が違うでしょう。
そんな事を口にしても、何にもならないのでしょう。
そして、リーヌも今日殺さなければいけないのでしょう。
私達姉妹は、どちらか1人しか生きられないのでしょう。
男爵家の兄弟姉妹なんてものは、どこも同じです。
1人しか相続できる程の領土しかないのが、男爵家です。
互いに殺し合いになるのは、必然です。
そんな必然の理由だけではなく、リーヌは私も認める可愛くて勤勉で賢い一流の聖女です。
殿方に媚を売るのも上手く、多くの殿方を味方につけています。
私はリーヌのそんな所を見下すことも侮辱するつもりもありません。
私はリーヌの全てが羨ましく、尊敬しています。
だから、殺したいのです。
リーヌを殺して、私が尊敬するリーヌより私は強いと認識したいのです。
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