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8話 むしゃくしゃしていた私の気持ちも少しおさまり走り出していました。 妹の手と足の指20本引きちぎるより焼き肉に行ってる方が良かったですね

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 カレンシアの足の指も全部引きちぎっても悲くて怒りもおさまらないので、もうカレンシアは放っておく事にしました。
時間の無駄です。
 「惨めねカレンシア。今日の所はこれぐらいで許してあげるわ。今日の所はね」
 カレンシアが今まで私にしてきた事を考えれば、この程度で許せるわけがありません。
カレンシア、絶対に貴女の事は許しませんからね。
妹といえど許しません。絶対に許しません。
カレンシアの返事がありません。
まぁいいでしょう。放っておきましょう。
 「あー、まだむしゃくしゃするわ。
焼き肉食べに行くわよヨッヘン」
 「焼き肉。牛丼屋の焼き肉定食W盛りじゃなくて焼き肉!?」
 ヨッヘンが驚いています。
 「焼き肉ぐらいで驚くものではないわよ。
それじゃあまるで私が弟分に焼き肉も食べさせてやれてないみたいじゃないの」
 「焼き肉かー。むしゃくしゃしてるって言っるけど。どこか嬉しそうじゃないか」
 「うーん、まぁむしゃくしゃはしてるけれど、虐げられ続けた私がやっと反撃に転じられたからね。
もう、これからはただ虐げられるだけの生き方じゃないわ。
お祝いよお祝い。おめでとう!!脱いじめられっ子な私」
 「おめでとう姉ちゃん」
 「ヘルトス、焼き肉よ焼き肉。聞いてるんでしょう」
パストリーカ執事ヘルトス:「ああ、焼き肉弁当特盛ね」
 「何よ。貴方も疑ってるのかしら。主の言葉は信じるものよ。
主が焼き肉と言えば焼き肉に決まってるでしょうが」
パストリーカ家来マルムート:「焼き肉!!焼き肉!!早く行こうぜ焼き肉!!」
 話しを聞きつけたのかマルムートもやって来ました。
マルムート:「食べ放題2980円か。食うぞー」
 「はぁ?貴族が焼き肉と言って食べ放題の焼き肉なわけないでしょう。
貴族はね、そんな安い肉なんて食べないのよ」
ヘトルス:「そんな金あるのか。辞めといた方がいいぞ。
お金足りませんでしたなんて事になったら俺達恥でひきこもるぞ」
マルムート:「何頼んでもいいんだよな」
 「当然。貴族が焼き肉と言ったら金額気にせずどっかんよ」
 むしゃくしゃしていた私の気持ちも少しおさまり、走り出していました。
今思うと、カレンシアの手と足の指20本引きちぎるより焼き肉に行ってる方が良かったですね。
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