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8話 「よくも、よくも今まで私の事を。ねぇ、なんで笑ったの。 私をこんなにしたのは貴方なのに。それでなんで笑えるの」

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 「あら、言いがかりをつけるんですか。またそうやって私を虐めるのですね。
貴方はずっと私を虐めてきましたね。
オズウィン、いくらイケメン君とはいえそのあまりにも身勝手な行動、流石に許されませんよ」
 今日初めて話したんだが。
無茶苦茶なやつだ。
だけど、そんな無茶苦茶なやつだからこその闘技というのがあるのだろう。
  「3エネで”私を虐めましたね。LV2”詠唱。
オズウィン、貴方は私の手首を切りましたね。
私が『辞めてオズウィン。こんな事されたら私死んでしまうわ』
と泣いて辞めてと言っても辞めませんでしたね。
おかげで私は死にかけました」
 手首を見せてくるが本当に切った傷があるな。
どう見ても自分で切った傷跡なんだが、こいつは
僕がやったと信じ込んでいるようだ。
 「私の痛みを苦しみを死の恐怖を少しでも味わってみるといいわ」
 2M20cmはあるナース服を着た何かが、僕の顔に顔を近づけて来る。
近いし怖い。
 「い、イケメン。イケメン君は人を傷つけるの好き。
私の事も傷つけてきた。
このイケメン君は私を傷つけて来たイケメン君と同じイケメン君?」
 ああ、味わったことのない恐怖だ。
僕は今純粋に恐怖しているんだ。
 「そうよリパリミ。貴方を傷つけて傷つけて笑いものにして消えたイケメン君はそのイケメン君よ」
 「よくも、よくも今まで私の事を。ねぇ、なんで笑ったの。
私をこんなにしたのは貴方なのに。それでなんで笑えるの」
 「僕と君は今初めて会った。君を傷つけたイケメン君は僕とは別のイケメン君だ」
 僕は今自分で自分をイケメン君と言ってるんだ
 「リパリミ、そのイケメン君は嘘つきなのよ。イケメン君とは嘘つきと決まっているでしょう。
貴方を傷つけて笑って消えたイケメン君は嘘つきだったでしょう」
 「そうだった。私を傷つけたイケメン君は嘘つきだった。イケメン君は嘘つき」
 大女。女なのかもよく分からない何かが僕の腕を掴みメスで手首を切ってくる。
痛みより恐怖が勝っている。
抵抗できない力で腕を捕まれ手首を切られれば怖くないわけがない。
この何かが普通に怖い。
だが恐怖しているだけでは勝てない。
 「イケメン君、私の手首も切ったでしょう」
 「リパリミっていったか、あんたの手首に切られた傷なんてないぜ」
 この何かの手首に切られた傷跡なんてない。
あのいかれた女の言うことと記憶とリパリミとかいう何かの記憶が交錯しているのだろう。

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みんなの感想(1件)

とむやんくん

現状、姉一人vs多数なので、普通にみれば
姉の虚言癖の可能性が高いような感じかな。
これが、第三者の別の見方が早々にあれば、
また違った感じになるのだけど。

解除

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