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5話 そこまで言うのなら仕方ないですね。お望みどおりその口塞いであげましょう。

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 「5000万円も払えないぞ」
 はぁ、払えない。駄目な殿方はすぐこれです。
払えないと言えば許されるとでも思っているのでしょうか。
 「あらそう、『払えない』それを言っちゃうのね。
それを言ってしまうのなら仕方ないわね。
ホキットの仲間の小指を痛みを与える事に特化した魔法短剣で切り始めてあげます。
こんな切れ味の悪い短剣では、そう簡単に指は切断されません。
何やら痛がっていますが、これで指を切断するのは痛いですよ(笑)
体重を乗せず、切っていきます。
体重を乗せて一気に切断するなどしてはいけません。
 「やめろ!!払えるだけ払う!!鎧や馬を売る!!
だから待て!!」
 はぁ、命令ですか。気に食いませんね。
殿方が大声で威嚇して私に命令してきます。
 「そう、ならすぐに5000万円用意しなさい。
5000万円用意できるまで、貴方のお仲間に反省してもらいますよ。
もっとも、この殿方は反省する気もなく被害者面していますがね」
 はぁ、なんで被害者面できるのでしょうかどいつもこいつも。
せめて5000万円用意しなさいよ。
 
---ホキット---
  今ここで何を言っても無駄なのだろう。
 家に帰って何とか金の工面をするしかない。
 痛めつけられてるファタスを置いて友達を仲間を背にしてこの場を離れた。

---アイリーン---
 はぁ、みっともなく逃げ出しましたよ。
 「ははは、貴方達見捨てられたのかもしれないわよ。
どうするのかしら。あんなどこぞの騎士家の次男坊でしたっけか。
そんな雑魚が5000万円も用意できますかね。
出来るわけありませんよね。
まぁだからと言って貴方達を許すわけないわよね」
 「タリモアス騎士家次男ホキットが俺達を置いて逃げるわけないだろう」
 はぁ、小指を切り刻まれながら何やら呟いているようですよこの殿方。
甘すぎましたかね。
 「あら、ごめんなさい。痛みが足りなかったかしら」
 この殿方の小指の傷口に傷口に痛みを与える魔法の液体をかけてあげます。
痛みが足りなかったようなので、これは私なりの詫びです。
 「どうかしら、これで余計な事も言えなくなったわね」
 煩いので黙っていて下さい。不愉快です。
私を虐めないでください。これ以上もう私をいじめないでください。
 「俺の口を黙らせたかったらこんなぬるいやり方じゃなくて口を塞いだ方がいいぜ」
 はぁ、この殿方はどうやら不幸でか弱い淑女を虐めて性的興奮を得るようです。
そんなに私を虐めて興奮しますか。
この名前も知らない殿方の性癖をどうこうする気もありませんし、
そこまで言うのなら仕方ないですね。
お望みどおりその口塞いであげましょう。
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