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55話 「ろくなのがいないわね」「英雄なんてのは」
しおりを挟む【さぁ話しを進めようか】
「はぁぁー?」
【私は断固として話しを進めさせてもらう】
【こんな事を君に言うのも】
【君の英雄度が低いからだという可能性は高い】
「その話しを私が広めたら」
「保次郎とティアリス様に言ったら」
「それまでじゃない」
「言った相手の英雄度なんて関係なくなるよ」
「保次郎は私の言う事なんてまともに効かないかもでも」
「ティアリス様なら聴いてくれるかもしれないけれど」
「聴くだけ聴いて普通の対応してそこで終わるってのが良い所ね」
「保次郎より表面上常識的にふるまえるってだけで」
「この村を救う」
「世界を救う」
「オロチを殺す」
「そんな事言ってても」
「魂がしようとしてる事は」
「ずっと1つよティアリス様は」
【聴いていて悲しくなる】
【人間というのも悲しい生き物だな】
【英雄度でランク分けされて】
【同じ人間なのに】
【言語が同じだろうと言語が通じようと】
【英雄度が大きく下の者の話しなど】
【聴きもしないという事か】
「保次郎は保次郎なだけで」
「他の英雄がどうかっていうと」
「ろくなのがいないわね」
「英雄なんてのは」
「私達の事を同じ人間だと思っているのかどうか」
【やはり人間というのは悲しいな】
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