婚約破棄され慰謝料で異世界転移してチートスキルで最強無双逆ハーレム。妹に奪われ続け家族に虐められてきましたがこれからは幸せしかありません

２話 妹は謝る事も自らの非を認める事も知らないようです

　意識が薄れていく中、妹を殴りながら考えてしまいました。
今はそんな事を考えている場合ではないのに、考えてしまいます。
私は何故今まで妹に虐められてきたのでしょうか。
両親が妹だけを可愛がり妹が両親に泣きつけば私は両親に虐められるからでしょうか。
それは言い訳ではないかと。
私は本当は妹に恐れていたのではないかと。
妹の左目に指を入れかき回しても妹は謝りません。
ナイフを握る手を緩めません。
妹の右目にも指を入れてぐぬぽぬぽと抜き差ししましたが妹が謝る気はありません。
妹の腕も足も折っても妹はまだ謝りません。
何故妹は謝らないのでしょうか。
私は妹に怯えながら妹を殴り続けました。　
妹が動かなくなるまで殴り続けました。
動かなくなったので自室に戻り止血をしましたが、妹に勝ったとは思えませんでした。
私は負けたのでしょう。
地球全人類が私の勝ちだと言っても、私は負けたと思うから私は負けたのです。
訓練は幼いころから続けてきました。
その訓練は反撃できない相手の目に指を入れかき回し抜き差し、関節技をかける訓練だったでしょうか。
違います。
打撃技の訓練に時間を費やしてきたのです。
それなのに、打撃で妹に勝てなかったのです。
私は弱いのです。
妹を殺した事を両親に知られるのが怖くなり私は家から逃げ出しました。
妹に負けた私が両親に勝てるわけがありません。
このまま私は恐れて負けて逃げ出した雑魚として生きていくのでしょうか。
情けないですが婚約者のチュアランの元に逃げました。
親に決められた結婚相手ですが、チュアランとは親が結婚相手と決める前、
中学１年生の時に友達になったのです。
　チュアランとは小学校も違い中学１年生のクラスも別でした。
　舎弟の数も戦力も拮抗していたので、衝突するのは当然でした。
チュアランとのタイマンに勝ちましたが、私は自身の弱さに情けなくなっていました。
　『僕は弱い』チュアランはそう言って泣いていました。
　私達は弱い者同士協力し生き延びてきました。
　校内にも校外にももっと強い者達が大勢いました。
　タイマンから逃げてチュアランと舎弟達と囲んで殺したこともあります。
それで勝ったと思えるわけがありません。
私は常に負け続けてきたのです。