「お姉様って本当に馬鹿ねぇ。割り算も出来ないのねぇ」因果応報自業自得というやつでしょうか。ざまぁ! 算数数学マウントを取ってくる妹にざまぁ!

甘いからあげ

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1話 忠告してから貴女がまだ何も喋っていないのに殴ってごめんなさいミシェル。 でもむかつくのでとりあえず殴っておくわね。構いませんよね

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 「お姉様、お姉様って本当に馬鹿ねぇ。
お姉様ってぇ、割り算も出来ないのねぇ」
 妹のミシェルは割り算が出来るようです。
私は、割り算なんて出来ません。
ミシェルは割り算どころか比例だの関数だの三角形だの難しい算数や数学の事をたくさん知っています。
それは褒められるべき事なんですが、ミシェルはそれを利用して私に算数数学マウントをして私を虐待してくるのです。
 「お姉様ってぇ、馬鹿で無教養だからぁ、利息もちゃんと分からないんでしょぉ~。
簡単な利息の計算もなんでも弟分のロルトに任せてるわよねぇ。
難しい事は有能イケメン執事のバシリウスに任せてるんだものねぇ。
そんな事でぇ、男爵令嬢が務まってるなんて言えるのかしらぁ」
 はぁ!?私は馬鹿ではありません。
無教養だという事は認めましょう。私には学がありません。
利息も難しい事はよく分かりませんが、10万カッパー貸りたい者には手数料の1万円を引いて4万円を渡して10日以内に10万円返せば完済。
10日以内に10万円返せなければ、複利なので。
ロルト!助けてロルト!もう私には分かりません。
大体、なんで私は金融なんてやっているのでしょう。
算数が嫌いで、学校も勉強も嫌いで、それなのになんで難しい計算が必要な金融なんてやっているのでしょう。
家来兵隊達を養うには仕方のない事なのですが。
大嫌いな学校から算数から勉強から逃げ出して、なんで私は計算が難しいしやりたくもない金融なんてやっているのでしょう。
私は自由になれたのでしょうか。
自由、自由とはなんでしょうか。
私は自由を望んでいるのでしょうか。
私は弟分達家来達兵隊達、彼等を護るのが私でしょう。
それは私の自由意志でそう選んでいるのです。
しかし、それは自由な人生と言えるのでしょうか。
私は何がしたいのでしょう。
 「利息の計算なんて分からないわよ。
だから何だっていうのよ。
務まらなくても私は男爵令嬢なのよ。
これ以上がたがた文句言うわなら殴るわよ」
 私は、ミシェルにお父様お母様にずっと虐待されてきました。
難しい事がたくさんで私はもう何がなんだか分からなくなり、ミシェルを殴っていました。
 !!ミシェルは私が忠告してからまだ何も喋っていません!!
 まぁ、それもこれもミシェル、貴女がお父様お母様と私を虐待してきたからですよね。
因果応報。行いは返ってくる。自業自得というやつでしょうか。
ざまぁ!
嘘です。
ただ難しい事がいっぱいで私の頭で処理しきれなくなりむかついてミシェルを殴りました。
忠告してから貴女がまだ何も喋っていないのに殴ってごめんなさいミシェル。
でもむかつくのでとりあえず殴っておくわね。
まぁミシェルがお父様お母様と私を虐待してきたのは事実なのですから、構いませんよね。

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