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1話  盗人猛々しい夫は私の物を盗み謝罪もせず開き直っています

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 !私のじゃがっこが無くなっています。
盗んだ犯人は決まっています。
夫のモワックでしょう。
はぁ、私の物を盗む犯罪者が夫だなんて。
 親に無理矢理きめられた結婚相手です。
悲しいです。
何故、私はこうも虐げられているのでしょう。
妹に両親にいじめられ、親に無理矢理結婚相手を決められ結婚させられ、
姑にいじめられて。
何故こうも私はいじめられるのでしょう。
世界は何故私に対して酷く当たるのでしょう。
私は何も悪い事をしたことないのに。
こんな事が許されるのでしょうか。
誰か、助けて下さい。
 夫は案の定私のじゃがっこをぽりぽり汚らしい音を立てて食べていました。
なんでこんなに汚らしい音を立てて食べる夫が私の夫なのでしょう。
そんなに私をいじめて楽しいですか。
この世界は私をいじめるために存在しているのですか。
 「モワック、それ私のじゃがっこよね」
 親が無理矢理決めた結婚相手とはいえ、それでも夫なのです。
夫を信じたい気持ちもありますが、確認しなければいけません。
ああ、どうか夫が犯罪者でありませんように。
 「そうだが。それがどうしたんだ」
 !盗人猛々しいというやつでしょう。開き直っています。
窃盗だけでも許される事ではないのですが、
悪びれもなく謝罪もせず、この態度は許される事ではありません。
 「何故私のじゃがっこを盗んだの。今すぐ謝罪してじゃがっこを買ってきなさい」
 『許しなさい』そう教えられて育ちました。
その言葉に疑問を持ちつつも、生きるために信じてきました。
信じ込まされてきました。
 弱い私は、社会が決めた倫理に従わなければ、殺されてしまいます。
 夫が謝罪してじゃがっこを買ってくるなら許そうと思います。
そうしなければ、弱い私は社会の倫理に殺されますから。
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