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死亡フラグ立てすぎでしょ。何も命を粗末にする必要はないでしょうに。 何故死に急ぐのかしら。自分からざまぁされに行かなくてもいいのに

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「フローラ、お前に婚約破棄を告げる」
 家臣や貴族達が集まった場で、突然婚約者のカールに告げられる。
何を言ってるのだろうかこの馬鹿は。王ともあろう者がなんの理由もなしに婚約破棄など馬鹿すぎる。
平民の恋愛とは分けが違うのだが、分かっていないのだろうかこの馬鹿は。馬鹿が死ね。
 「王ともあろう貴方が正当な理由なく婚約破棄だなんて。貴方の信用問題に関わるけれど」
 「正当な理由があるから問題ない」
 あるわけがない。私は公爵令嬢で聖女でずっとこの国を守るために尽力してきた。
馬鹿で無能なカールがのうのうと王をやっていられるのは私がこの国を守っているからだ。
 「お前は聖女候補生のヘルミに酷い仕打ちをしていたな。それが理由だ」
 いや、してないけれど。ヘルミは私の元で聖女候補生として訓練中の身だ。
2人きりでいる時間も長いため、2人きりの時に何かしていたと難癖をつけられれば全て証明などできない。
言ったもの勝ちのようなものだ。
 「どうなの。 ヘルミ」
 ヘルミはびくびく怯えて口ごもっている。
 「ほらみろ、ヘルミはお前に怯えているぞ。きっと酷い仕打ちをしたのだろう。
ヘルミは俺の恩師の娘だぞ。それに酷い仕打ちをするなど、何を考えているのだ。
ヘルミは俺の恩師の娘だと伝えておいただろう。
それを分かっていながらこの仕打ち、俺への反逆、俺の恩師への恩を仇で帰させようという意思か」
ヘルミが怯えてるのは貴方でしょうが。
恩師だなんて、ヘルミの父スレヴィの授業なぞ放り出して遊び惚けていたクズがよく言えるわね。
恥という概念がないのでしょうね、このクズは。同じ人間だとは思えない。
 ヘルミがカールと協力して私を陥れようとしているとは考えられない。
カールに脅されているのだろう。
ヘルミを責める気にはならない。
 「やっぱり気のせいですよぉ。ちょっと機嫌が悪い時もあったかなぁってだけで、それも私が聖女候補生として
至らないからで」
 「ああ、ヘルミ。優しいお前の事だ。仮にも恩師であるフローラの事を庇っているのだな。
だが何も殺そうというわけではない。ただ婚約破棄し聖女の称号を剥奪し家族事実家に帰らせるだけだ。
フローラの事を思うならむしろ自分がやった愚かな行為を認めさせてやれ。
こんな事を続けていてはますます救いようのない外道に染まり切ってしまう。
俺だって婚約者のフローラを婚約破棄などしたくはない。
しかし俺がフローラに何らかの処罰を下さなければフローラの魂が罪に汚れ切ってしまう。
俺も辛いがこれはフローラのためなんだ」
よくもまぁぺらぺらと。魂がクソ汚れきってるのはお前だ外道。
 「でもそれなら婚約破棄とまで行かなくても、当分謹慎とか」
 「だめだ、フローラのためを思えばこれが最低限の罰だ。これでも軽すぎるぐらいなんだぞ」
 ヘルミが何を言っても外道が遮って無理矢理話を決めてしまう。
この国であの外道王に逆らえば家族まで命が危ない。
貴方はよく言ってくれたわ。もういいの。
 「分かったわ。それでいいわよもう」
 ヘルミに危害が及ぶのは嫌なため、抵抗しない事にした。
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