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4話壊れかけの私の心には妹の言葉は届きません。妹よ、貴女が悪いのですよ。自業自得というやつですね. 私の心を閉ざしたのは貴女ですよアリーシャ

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 「ゴリラの方が賢いわよお姉様。
だったら、お姉様は知的生命体じゃなくて動物、獣よね。
ならお姉様には人権もないし、人間として扱わなくても良いって事よね」
 は、ははは。そこまで言いますか。
アリーシャは、どうしてそこまで人を傷つける事を平気で言えるのでしょう。
!!なら、動物の私が人間の妹を殺しても何の罪にもなりませんよね。
人間が動物を殺しても何の罪にもならないのと同様、動物が人間を殺しても何の罪にもなりません。
そう思うと、少しだけ私の壊れかけの心は癒やされました。
そうだ、私もうアリーシャを殺していいのよね。
私も、アリーシャが同じ人間だと思えません。
アリーシャが人間でなく私が人間なら、殺しても問題ないでしょう。
何の罪にもなりません。
 「お姉様は骨も太いし筋肉もあって脂肪も乗ってるから、アリーシャの服が入るわけないのよ。
お姉様なんて廻しでもつけてればいいんじゃないかしら。
でもお姉様が廻しつけたら、スリムな力士に負けるクソデブ雑魚力士よね。
自分の体重ですぐ怪我するし病気になるし、糖尿一直線。
すぐ足を痛める。
相撲もデブよりスリムな力士の方がもう強いんだもの。
お姉様なんてデブだけで技術も何もないんだもの。
生きてる価値なんてないわね。
お姉様なんて死ねばいいのに」
 !!『お姉様なんて死ねばいいのに』
この言葉に、どれだけ心を壊されてきたでしょうか。
壊れかけた私の心を癒やすため、私はアリーシャの可愛い服を着るしかないと思いました。
少しきついですね。
でもまぁ、入らない事はないでしょう。
筋肉量や骨量の違いですね。
決して私がデブなわけではないのです。
アリーシャのような筋肉量や骨量の少ない女性は、もう流行りません。
これからは私のような筋肉量も骨量も豊富な女性が流行なのです。
きっと、これから私は多くのイケメンや美男子に愛される事でしょう。
 「ちょっとお姉様。お姉様って◯◯◯なの!?どうしてこれだけ言ってこのタイミングで
無理矢理アリーシャの服を着ようとしてるの。絶対入らないわよお姉様には。
ほら、もう破れそう。本当に辞めてよお姉様。ねぇ、聴いてるお姉様」
 アリーシャに今までどれだけ『お姉様なんて死ねばいいのに』と言われてきたでしょう。
私は、もう心を閉ざしアリーシャの言葉を聴かないようになっていました。
アリーシャが何か言ってるようですが、壊れかけの私の心にはアリーシャの言葉は届きません。
アリーシャ、貴女が悪いのですよ。自業自得というやつですね。
私の心を閉ざしたのは貴女ですよアリーシャ。
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