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2話 『アリーシャは病弱だから』 妹は自称病弱で幼い頃からずっと病弱だからと言い訳をしてきました。両親はそんな妹を甘やかし溺愛してきました
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アリーシャはもう声を出していませんでした。
それでも、私の心はまだ癒やされていません、
アリーシャに傷つけられた心を癒やすために、声も出さないアリーシャを殴り続けました。
アリーシャの顔の骨が折れていき、可愛かったアリーシャの顔が醜くなっていきます。
ざまあ!!
このまま殴り続けると、アリーシャは重症になるのではないかと、そんな事を考えてしまいました。
いけませんね。今は私の心を直さなければなりません。
殴り続けると、アリーシャはもう動かなくなっていました。
動かなくなったアリーシャを見ると、私の心もなんとか壊れる寸前から回復しました。
「アリーシャ、とりあず今回はこの辺で許してあげるわ。
それでも貴女に傷つけられてきた心はまだ傷ついたままだから、また今度殴るわね」
。。。返事がありません。ただの。ただの。
ははは、まさか。そんなわけありません。
『アリーシャは病弱だから』
アリーシャは自称病弱で、幼い頃からずっと病弱だからと言い訳をしてきました。
お父様お母様はそんなアリーシャを甘やかし溺愛してきました。
今になって、アリーシャは自称病弱じゃなくて本当に病弱だったのではないかと。
そうも思うようになりました。
つまり、アリーシャは病弱だから病気が原因で死んだのです。
私には何の因果関係もありません。
私は悪くない!!
扉が開き、振り返ると弟分のケルウィーンが立っていました。
「姉ちゃん。え、姉ちゃん。やっちゃった?」
「やってない。やってないわケルウィーン。
アリーシャは病弱だから病気で死んだのよ。
それと、部屋に入る時はノックをして返事を待ってから入りなさいといつも言ってるでしょう」
はぁ、ケルウィーンは困ったものですね。
部屋に入る時はノックぐらいするものでしょう。
「『一々、ノックなんてしてるんじゃないわよこんこんこんこんうるさいわねぇ』と言ったのは
姉ちゃんだろ。
病弱だからって顔がそうはならないし、アリーシャは病弱じゃなくて自称病弱だ。
姉ちゃんの拳はぼろぼろ。これはもう」
はぁ、ああいえばこういう。ケルウィーンにも困ったものですね。
いえ、まぁそれは今は置いておくとして。
アリーシャが自称病弱!?
アリーシャは病弱ですよ病弱。
もうちょー病弱。
突然顔がぼこぼこになって鼻が折れて歯が欠けたりするものなのですよアリーシャぐらい病弱だと。
まったく、ケルウィーンは何も分かっていませんね。
困ったものです。
それでも、私の心はまだ癒やされていません、
アリーシャに傷つけられた心を癒やすために、声も出さないアリーシャを殴り続けました。
アリーシャの顔の骨が折れていき、可愛かったアリーシャの顔が醜くなっていきます。
ざまあ!!
このまま殴り続けると、アリーシャは重症になるのではないかと、そんな事を考えてしまいました。
いけませんね。今は私の心を直さなければなりません。
殴り続けると、アリーシャはもう動かなくなっていました。
動かなくなったアリーシャを見ると、私の心もなんとか壊れる寸前から回復しました。
「アリーシャ、とりあず今回はこの辺で許してあげるわ。
それでも貴女に傷つけられてきた心はまだ傷ついたままだから、また今度殴るわね」
。。。返事がありません。ただの。ただの。
ははは、まさか。そんなわけありません。
『アリーシャは病弱だから』
アリーシャは自称病弱で、幼い頃からずっと病弱だからと言い訳をしてきました。
お父様お母様はそんなアリーシャを甘やかし溺愛してきました。
今になって、アリーシャは自称病弱じゃなくて本当に病弱だったのではないかと。
そうも思うようになりました。
つまり、アリーシャは病弱だから病気が原因で死んだのです。
私には何の因果関係もありません。
私は悪くない!!
扉が開き、振り返ると弟分のケルウィーンが立っていました。
「姉ちゃん。え、姉ちゃん。やっちゃった?」
「やってない。やってないわケルウィーン。
アリーシャは病弱だから病気で死んだのよ。
それと、部屋に入る時はノックをして返事を待ってから入りなさいといつも言ってるでしょう」
はぁ、ケルウィーンは困ったものですね。
部屋に入る時はノックぐらいするものでしょう。
「『一々、ノックなんてしてるんじゃないわよこんこんこんこんうるさいわねぇ』と言ったのは
姉ちゃんだろ。
病弱だからって顔がそうはならないし、アリーシャは病弱じゃなくて自称病弱だ。
姉ちゃんの拳はぼろぼろ。これはもう」
はぁ、ああいえばこういう。ケルウィーンにも困ったものですね。
いえ、まぁそれは今は置いておくとして。
アリーシャが自称病弱!?
アリーシャは病弱ですよ病弱。
もうちょー病弱。
突然顔がぼこぼこになって鼻が折れて歯が欠けたりするものなのですよアリーシャぐらい病弱だと。
まったく、ケルウィーンは何も分かっていませんね。
困ったものです。
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