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4話 「あら〜何も文句なんてつけてないわよお姉様〜」 はぁ、妹は何かと文句をつけてきます。 そうやって言い逃れするのですかそうですか

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 「お姉様~タントリッヒだけじゃなくて~ジャックマン男爵の家督継承権も頂戴~
お姉様のようなブスで地味顔で酸っぱいジャム顔な無能聖女より~可愛くて美しくて
賢い有能聖女のエルファニの方が~ジャックマン男爵家次期当主にも相応しいのよ~」
 はぁ、馬鹿なティルティナがお父様お母様も連れてきて何やら喚いています。
 「エルファニ!!ティルティナ!!この闘技に勝った方がジャックマン男爵家次期当主の家督も領土も財産も全て
継承する!!文句はないな!!」
 「あるわけないわ~お父様~」
 「あるわけないわね。負けて困るティルティナが文句言うなら分かるけれど、私がティルティナ如きに
負けるはずがないもの」
 文句をつけるならティルティナでしょう。私は何も困りません。
 「まぁ、あったら追い出して未来永劫ジャックマン男爵家の敷居跨がせないのだけれどね」
 はぁ、お母様が何やらほざいていますが、そんな事あるわけがありません。
 「闘技」
 「闘技」
 ティルティナは馬鹿です。馬鹿なティルティナの馬鹿な闘技なぞに負けるはずがありません。
 「ティルティナ、貴女って本当に馬鹿ねぇ」
 ティルティナは馬鹿なので村ががら空きです。
 「略奪斧部隊隊長パンジで村Aを襲撃。このユニットは略奪成功時にエネを+6獲得する。
 略奪した村は破壊される」
略奪斧部隊隊長パンジ村侵略値60
 ティルティナ領村A防衛値30
 「ダイスロール」
 パンジ:48
 「ダイスロール」
 ティルティナ領村A:57
  「はは!略奪略奪!!これで8エネ頂いたわよ!!
8エネ!!馬鹿の貴女にこの価値が分かるかしら!!」
 「はぁ、お姉様らしいわねぇ~奪うだけ奪って~何も後に繋げない。
お姉様の今までの行いがそのまま闘技に出てるわね~
馬鹿なんでしょうねお姉様~
そんな読みやすい闘技をするなんて~お姉様ってやっぱり馬鹿なのね~」
 はぁー!?ティルティナが理不尽な難癖をつけてきます。
確かに私は今までも村を何度も何度も略奪してきました。
襲い奪い殺し売り飛ばしてきました。
それが、それがなんだというのでしょうか。
 「あらあら、何か文句あるのかしら」
 「あら~何も文句なんてつけてないわよお姉様~。
お姉様が自分でしてきた事を自分で馬鹿だと思っているから~何か文句言われたと思ってるんじゃないのかしら~」
 はぁ?文句をつけてるじゃないですか。
そうやって私は文句つけてませんよ~と言い逃れをするのですね。
最低ですね。

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