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5話「貴女の限界は私が決めるのよ。貴女はいつだってそうよ。自分で病弱だから出来ないとか理由を付けて逃げてるのよ。自分の限界に挑戦しなさい」
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「マーリ、お父様お母様が何を言っても変わらないわ。
やるのやらないのかどっちなのかしら」
私は、どっちでもいいんですよ。
「わかったわお姉様~もっと勢いをつけてやるから~」
マーリは勢いをつけて額を地面にぶつけます。
良い音がします。
私の壊れかけた心も、少しだけ癒やしてくれる音です。
「マーリ、まだ全速力ではないわね。
さっきの一回はカウントしてあげるから、次からは全速力でやりなさい。
そうじゃないとカウントしないわよ」
「さっきの速度で十分だろう!!
マーリは病弱なんだぞ!!」
はぁ、額を地面にぶつける速度と病弱が何か関係がありますか。
そもそもマーリは自称病弱であって病弱ではないんですが。
「死になさいこのクズ!!」
はぁ、お母様は私に心無い言葉をぶつけ続けます。
私がお母様に嫌われるような事をしましたか。
一度も、お母様に嫌われるような事はしていません。
「お姉様~許して~さっきの速度が限界よ~」
はぁ、マーリは嘘を付いていますね。
あれが全速力なわけがありません。
「マーリ、貴女の限界を貴女が決めてはいけないわ。
貴女の限界は私が決めるのよ」
マーリがもたもたしているので、苛ついてきました。
「マーリ、貴女はいつだってそうよ。
自分で病弱だから出来ないとか何か理由を付けて逃げてるのよ。
自分の限界に挑戦しなさい」
私はなんて素晴らしい事を言ってるのでしょう。
とても人格者です。
ーーーマーリ視点ーーー
相変わらず、殺してやりたくなるわねお姉様~。
物心ついた頃から、お姉様を殺したいと思わない日は一日もなかったわ~。
お姉様の恐怖に怯えない日は一度もなかったのよ~。
毎日毎日常にお姉様に怯えて過ごすこの辛さ、お姉様に分かるかしらね~。
分からないわよね~お姉様のように平気で人を傷つけられるクズには~。
お姉様を殺したくて、お姉様が怖くて。
お姉様を倒してお姉様を殺してお姉様の恐怖から逃れる。
そのためなら、マーリの可愛く綺麗で美しい額を傷つけてでも、やらなきゃいけないなら
やるしかないわよね~。
やるのやらないのかどっちなのかしら」
私は、どっちでもいいんですよ。
「わかったわお姉様~もっと勢いをつけてやるから~」
マーリは勢いをつけて額を地面にぶつけます。
良い音がします。
私の壊れかけた心も、少しだけ癒やしてくれる音です。
「マーリ、まだ全速力ではないわね。
さっきの一回はカウントしてあげるから、次からは全速力でやりなさい。
そうじゃないとカウントしないわよ」
「さっきの速度で十分だろう!!
マーリは病弱なんだぞ!!」
はぁ、額を地面にぶつける速度と病弱が何か関係がありますか。
そもそもマーリは自称病弱であって病弱ではないんですが。
「死になさいこのクズ!!」
はぁ、お母様は私に心無い言葉をぶつけ続けます。
私がお母様に嫌われるような事をしましたか。
一度も、お母様に嫌われるような事はしていません。
「お姉様~許して~さっきの速度が限界よ~」
はぁ、マーリは嘘を付いていますね。
あれが全速力なわけがありません。
「マーリ、貴女の限界を貴女が決めてはいけないわ。
貴女の限界は私が決めるのよ」
マーリがもたもたしているので、苛ついてきました。
「マーリ、貴女はいつだってそうよ。
自分で病弱だから出来ないとか何か理由を付けて逃げてるのよ。
自分の限界に挑戦しなさい」
私はなんて素晴らしい事を言ってるのでしょう。
とても人格者です。
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相変わらず、殺してやりたくなるわねお姉様~。
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分からないわよね~お姉様のように平気で人を傷つけられるクズには~。
お姉様を殺したくて、お姉様が怖くて。
お姉様を倒してお姉様を殺してお姉様の恐怖から逃れる。
そのためなら、マーリの可愛く綺麗で美しい額を傷つけてでも、やらなきゃいけないなら
やるしかないわよね~。
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