婚約者はおべっか聖女をお望みなので婚約破棄を受けいれてあげます。妹は貴方のお望み通りのおべっか聖女なので現実から逃げて底辺のままでいて下さい

甘いからあげ

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1話  「任せて下さいお姉様ぁ」何を任せろというんですか。ベルコ男爵家を辱める事を任せろというんでしょうか

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 「お姉様。私もお茶会に入れてください」
 はぁ。妹のカロリシィは何かと私を虐めてきます。
今日もわざわざ友達とのお茶会を邪魔して私を虐めるのでしょうか。
 「ベルコ男爵家令嬢として相応しい振舞をしてくれるのならいいわよ」
 妹に令嬢として相応しい振舞ができるとは思えませんが。
 お父様もお母様もカロリシィを甘やかし好き放題させてきたので、男爵家令嬢としての振舞どころか
平民の3歳の方がよっぽど行儀がよろしいのです。
 「そんな事簡単よ。私は品のある令嬢なのですから」
 貴方に品なんてありませんわよ。この下衆下品妹が。
 「そう、まぁそういうのならお茶会への参加を認めてあげるわ。
私にまで恥をかかせないでちょうだいね」
 絶対に私まで恥をかく事が分かり切っているのですが、断れば
『お姉様に意地悪されたの』だなんてお父様お母様に泣きついて私を悪者扱いするのでしょうから。
 「任せて下さいお姉様ぁ」
 この馬鹿妹には領村の徴税1つ任せられないんですが、一体何を任せろというのでしょう。
ベルコ男爵家を辱める事を任せろという事なのでしょうか。
ふざけんな。
 「私にまで恥をかかせれば今後お茶会にもパーティにも参加させませんからね」
 こうは言っても無意味でしょう。
どうせ私に恥をかかせて後から泣いてわめいて逆ぎれしてお父様お母様に泣きついて
私を悪者にして約束なぞなかった事にするのでしょうから。
はぁぁ。私前世で重い罪でも犯したのかしら。
 「はぁい。分かってますよぉお姉様ぁ」
 何を分かっているのでしょうか。
 どんな約束をしようがお父様お母様に泣きつけば無かった事にしてもらえる事が
分かっているのでしょうか。
いい加減にして下さいよこのクズ妹。
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