妹は可愛い少女だったのですが美少女というわけではなかったので今は己をいつまでも美少女だと勘違いしている 痛い女です。もう貴女は愛されませんよ

甘いからあげ

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2話 努力を絶やさない優秀な聖女の私は愛されて当然なのです。 努力をしない怠け者の貴女が、今更誰に愛されているのでしょう

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 「はぁ、死ぬのは貴女よマリリス。
さっさと死ねばいいんじゃないかしら。
ほら、死になさいよ。
モレスキ男爵家に必要ないのはどちらでしょうね。
貴女ですよマリリス。
貴女は誰からも必要とされていないわよ。
安心して死になさい。
死ねないなら殺してあげましょうか。
遠慮しなくていいわよ。
私達はモレスキ男爵家令嬢同士といえ姉妹は姉妹。
殺してあげるぐらいの姉としての情けはあるわ」
 もう、いっそ殺してあげるのが姉としての情けでしょう。
いくらモレスキ男爵家令嬢同士敵同士といえど、それぐらいの情けをかけてもいいでしょう。
 「酷いわぁ~お姉様~マリリスをいじめるのね~」
 はぁ?いじめてなんていないんですが。
誰がどう見ても虐められているのは私で、私は虐めてません。
はぁ、言いがかりは辞めて下さい。
 「ごちゃごちゃうるさいわねぇ。今ここで死ぬのか私に負けてモレスキ男爵家から出ていくか選ばせてあげるわ。
私に勝てたらヘアカフスでも家督でもあげるわよ。
まぁ、貴女如きが私に勝てるとは思えませんがね(笑)
やっぱりこの場で死んでおくかしら?それがおすすめよ。おすすめするわ」
 さっさと死ねばいいのです。
 「お姉様~お姉様のヘアカフスも家督もちょうだい~」
 はぁ、やはり馬鹿ですね。
まぁいいでしょう。
妹から闘技を挑まれて逃げるわけにはいきません。
 「闘技」
 「闘技」
 マリリスは衰えています。
マリリスも昔は今より強かったのです。
マリリスは可愛いだけだったので、その可愛さが衰えてしまえば当然闘技も弱くなるのです。
貴女は誰からも愛されていないのですよ。
愛されているのは私ですよ。
努力を絶やさない優秀な聖女の私は愛されて当然なのです。
努力をしない怠け者の貴女が、今更誰に愛されているのでしょう。
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