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4話 甘ったれた三流男爵令嬢だった

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 誰かの下に付く気なんてなかった。
誰かの下に付くぐらいなら死んだほうがましだと突っ張って生きてきた。
僕も舎弟兵隊は多く持っていて、そんじょそこらの男爵家のぼんぼん息子ぼんぼん娘に兵力負けするなんて思っていなかった。
クタポンス小学校でも、勝って勝って成り上がるつもりだった。
男爵家のぼんぼん息子ぼんぼん娘なんて、ろくに舎弟兵隊も持っていないまま小学校に入学してくるんだ。
実践経験も乏しい。
そんなぼんぼん共に負けるわけないと思っていた。
 同じクラスになったレインズフォード男爵家令嬢ニメレイナにも、負ける気なんてなかった。
互いの舎弟兵隊傷つけあって、憎んだ。
舎弟兵隊やられて、憎まないわけがない。
クラス内のごたごたでこれ以上戦力を減らすわけにはいかなかった。
これ以上、舎弟兵隊が傷つけられるのは嫌だった。
ここまで舎弟兵隊傷つけられて、もう下に付けるなんて選択肢はないと確定していた。
潰すしかないと。
潰せば、レインズフォード男爵家に潰されるだろう。
そんな事分かっていても、そうするしかないだろう。
男爵家がなんだと、やれるものならやってみろと突っ張って生きるのが
僕の生き方なんだから。
 『タイマン闘技で決着つけようや』
 『そうね、こんなクラス内の争いでこれ以上戦力減らすのはもう嫌だもの』
 お互い、考えている事は同じようなものだった。
 『闘技』
 『闘技』
必然的に、僕達はタイマン闘技をしていた。
タイマン闘技でも、負けるわけないと思っていた。
勝つとか負けるとか、そんなものじゃなかった。
未熟だった。
レインズフォード男爵家令嬢ニメレイナは未熟で、感情がプレイングに出てしまう、
そんな闘技者としても三流闘技者だった。
強いとは思えなかった。
その拳もデッキもプレイングも強いとは言えず、僕を力で攻め込んでくるのではなく、
喋りかけてきていた。
とんだ甘ったれ男爵令嬢だと思った。
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