妹に婚約者を奪われそうになったので魔法で豚にしました。私と婚約者は結婚し愛し合い幸せよ。妹を豚にするなんてよくないと気付いても今更もう遅い

 「お姉様、お姉様の婚約者のテオバルトをちょうだい」
 「そう。ここまで言っても分かってくれないなら貴方に魔法をかけるわ」
 妹に魔法をかけ豚にしました。
 魔法耐性の訓練もろくにしていない妹は簡単に魔法がかかりました。
 「ブヒーッ」
 豚になった妹は何やら叫んでいるようです。
 「ブヒーッと鳴けるようね。反省したのならブヒーッと5回鳴きなさい。
本当に反省したのなら元に戻してあげるわ」
 それから長い時間をブタになた妹と過ごしました。
人間の言葉を話せない妹と肉体言語で語り合ったり
何も言わず隣に座っていたりしました。
2人で夜空を見上げ、私達姉妹は人間の言語ではなく多くを語り合いました。
妹がこんなに我儘になるまで放置しておいた私にも問題がありました。
私はルナリリの姉なのですから、逃げずに妹と向き合い教えてあげるべきだったのです。
 「もういいのよ、テオバルトはものじゃないからあげたりできない。
そんな事もう分かってくれたでしょう。
反省したならブヒーッって5回泣いてちょうだい」
ブヒーッと返事がありません。
あれ、おかしいわね。ブタにした始めの頃はよくブヒーッと鳴いていたのに。
それでも5回ブヒーッと鳴く事はなかったわ。
そういえばいつからかブヒーッと鳴くことすらなくなったわね。
それはいつだったかしら。
そう、妹を連れて豚小屋に行った日あたりからかしら。
。。。。いやいやいやいや、ないないないないない。
間違って本物の豚と紛れ込んだとか、ないから。
豚小屋に連れて行った日からもうあの時豚小屋に居た豚は全部食用にして新しいブタと入れ替わってしまったし
もし最悪な状況だったとしてももう遅い。
とりあえず解除魔法をかけてみるもブタのままね。
もしかして私、ただのブタと語り合っちゃってました?
24h.ポイント 0pt
0
小説 194,406 位 / 194,406件 ファンタジー 44,927 位 / 44,927件

あなたにおすすめの小説

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

離縁してくださいと言ったら、大騒ぎになったのですが?

ネコ
恋愛
子爵令嬢レイラは北の領主グレアムと政略結婚をするも、彼が愛しているのは幼い頃から世話してきた従姉妹らしい。夫婦生活らしい交流すらなく、仕事と家事を押し付けられるばかり。ある日、従姉妹とグレアムの微妙な関係を目撃し、全てを諦める。

私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。 「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?

お望み通り、別れて差し上げます!

珊瑚
恋愛
「幼なじみと子供が出来たから別れてくれ。」 本当の理解者は幼なじみだったのだと婚約者のリオルから突然婚約破棄を突きつけられたフェリア。彼は自分の家からの支援が無くなれば困るに違いないと思っているようだが……?

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。 お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。 ただ、愛されたいと願った。 そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。