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4話 楽しいぞアナスタージア!! 学生時代はまだ終わっていなかった。お前と喧嘩しないで学生時代は終わらないだろう。これは子供(学生)の喧嘩だ

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 殿下の右目に差し込んだドライバーを回して回して回します。
こんなに刹那を長く感じた事はありません。
こんなにも早く時間が早く過ぎる事もありませんでした。
この時間は刹那が短く時間が早く過ぎていきます。
この1秒の60分の1秒に、どれだけの時間を費やしてきたか。
後悔を全部、ドライバーに乗せて回します。
これは運命から逸れた私の、殿下への謝罪です。
いえ、ゲオルク。貴方への謝罪です。
私達は交差する運命でした。
運命の交差を避けたのは私です。
ゲオルク、私の謝罪と心は届いていますか。
 
---ゲオルク視点---
 右目が潰れていくのが分かる。実感できる。
そして、アナスタージアの謝罪が伝わってくる。
嬉しいぞアナスタージア!!
俺様達は交差するべき運命なんだ!!
感謝するぞアナスタージア!!
聖女に、アナスタージア、お前に勝つにはこれしかないだろ。
人差し指でアナスタージアの左目を突く。
 王族が近い実力の聖女と喧嘩する時、勝つには点で突破するしかない。
四本貫手なんかでは、アナスタージアに意味のある一撃にはなりはしない。
例え全身を覆う結界を破れても、眼球の結界を破れはしない。
リスクは高いが、こうするしかない。
それでも、聖女の障壁が人差し指を守る。
当然だ。これでいいんだ。
「王族愛用片目爆殺一本貫手!!」
 王族にとって、剣とは多数を相手にする時、格下を相手にする時の道具だ。
王族にとって一番の武器は気力を使った単純な攻撃。
聖女の硬い防御障壁を破るには、体から直接触れてより少ない面積で一点突破。
これしかない。実力の近い聖女と戦うならこれしかない。
アナスタージアの結界が人差し指の触れた部分のみ貫通し、左目にまで届き、
その威力はまだ消滅しない。
アナスタージアの左目が飛び散る。
楽しい!!楽しいぞアナスタージア!!
お前は楽しんでいるか!!
学生時代はまだ終わっていなかった。
お前と喧嘩しないで、学生時代は終わらないだろう。
これは子供(学生)の喧嘩だ。
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