1 / 1
1話 流行りの白い結婚とやらを婚約者に告げられました。真実の愛にも目覚めたそうです
しおりを挟む「クロエ、お前とは白い結婚になる。俺は真実の愛に目覚めたんだ」
婚約者のセレドニオに白い結婚と真実の愛だとかを告げられる。
白い結婚だの真実の愛に目覚めたんだとかいうのはよくある事らしくて、こういうことがあると
感情が死ぬらしいんですが、私も感情が死ぬんでしょうかね。
まぁ実体験してみれば分かる事でしょう。
「あらそう。私としても愛があろうがなかろうが婚約破棄というわけにはいかないのだから
それもいいんじゃないかしら」
愛がなかったのだから、婚約破棄なんて男爵令嬢として恥なのですから、そんなに簡単に婚約破棄というわけには
いくわけがない。
「彼女が俺の愛する女性プリシラだ」
服装から顔から仕草にいたるまで全てが濃くやかましい少女が部屋に入って来る。
「初めまして。婚約者(笑)さん」
「あぁっ!?今笑ったかしら。馬鹿にしたかしら」
まだ私の感情は死んでいないようです。
目の前の少女を殺してやりたい感情が強く私の中にあります。
「だって婚約者(笑)さんって(笑)。愛されてない婚約者さん(笑)と愛されてる妾の少女ならどちらが上なんでしょうね」
決闘のお誘いかしら。お誘いよね。
「決闘のお誘いね。いいわよ、受けてあげるわ」
「嫌ぁねぇ、男爵令嬢さんってすぐに決闘なのね。私のような平民の出は決闘なんて出来ませんよぉ」
ちっ。決闘のお誘いのような事をしておいて決闘をする気なんてないなんてやつはとにかくむかつく。
決闘だ。上等だ。で殺せるならまだすっきりするからいいのだけれど、相手が決闘をする意思がないのなら
絶対に決闘時計が反応する事はない。
平民でも王族でもいいのよ。きっちり決闘で殺されてくれるならね。ただ、平民はこいつのように
決闘のお誘いをしておいて決闘する気ありませぇぇんんwwwなんてクズが多い。
「決闘のお誘いかと思うわよ。決闘のお誘いもできないなら精々大人しくセレドニオと愛し合ってなさい」
まだまだ感情は死なない。この少女を殺してやりたい。
「そうしてるわぁ。私のような平民の少女が男爵令嬢の婚約者さんと決闘なんて恐ろしい事できないもの」
「2人とも仲良くなれてよかったよ。婚約者。いずれの正妻が俺の愛する女性と仲が悪ければ困るからな」
「仲良くはないでしょう」
「ん。そうか?仲良いだろう」
0
お気に入りに追加
19
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】「王太子だった俺がドキドキする理由」
まほりろ
恋愛
眉目秀麗で文武両道の王太子は美しい平民の少女と恋に落ち、身分の差を乗り越えて結婚し幸せに暮らしました…………では終わらない物語。
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿してます。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
氷のメイドが辞職を伝えたらご主人様が何度も一緒にお出かけするようになりました
まさかの
恋愛
「結婚しようかと思います」
あまり表情に出ない氷のメイドとして噂されるサラサの一言が家族団欒としていた空気をぶち壊した。
ただそれは田舎に戻って結婚相手を探すというだけのことだった。
それに安心した伯爵の奥様が伯爵家の一人息子のオックスが成人するまでの一年間は残ってほしいという頼みを受け、いつものようにオックスのお世話をするサラサ。
するとどうしてかオックスは真面目に勉強を始め、社会勉強と評してサラサと一緒に何度もお出かけをするようになった。
好みの宝石を聞かれたり、ドレスを着せられたり、さらには何度も自分の好きな料理を食べさせてもらったりしながらも、あくまでも社会勉強と言い続けるオックス。
二人の甘酸っぱい日々と夫婦になるまでの物語。
10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる