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3話 どれだけ悩み苦しんだと思っているのですかどれだけ許そうと貴方が犯した罪から目を逸らそうと努力してきたかそれでも貴方の事を許せません
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容赦できないのです。
容赦しようとしましたよ。容赦しようがありませんでした。
殿下、貴方が犯した罪は、見過ごす事は出来ません。
私は人間なので、貴方の行いを許すことが出来ません。
許そうとはしました。それでも許せませんでした。
私がどれだけ悩み苦しんだと思っているのですか。
どれだけ貴方の事を許そうと、貴方が犯した罪から目を逸らそうと努力してきたか。
それでも貴方の事を許せません。
殿下、貴方には人間でいて欲しかったのです。
殿下も昔から人の心を持っていなかったわけではありません。
殿下も、昔は人間でした。
「そう。私の事を分かろうとしてくれないのね」
もう、私は悲しくなっていました。
誰も、私の事を助けてくれません。
何故誰も私の事を助けてくれないのでしょう。
こんなに不幸な美少女聖女は他に存在しません。
ーーーフリーデベルト視点ーーー
ふんっ。”分かろうとしてくれない”だと?
分かっているに決まっているだろう。
お前は実の妹を虐待していてる人でない存在だ。
ただ、こいつがどうして生きていられるのか。
普通の精神なら罪を意識して死んでいるはずだ。
白を切るどころか、どうして被害者気取り悲劇のヒロイン気取りまで出来るのか。
それは俺様には分からない。
俺様にこいつがやってる事は分かっても、こいつの精神は理解できない。
こいつの精神を理解できるとしたら、それは俺様も人でなしなのだろう。
だから、理解できなくていいのだ。
理解出来てはいけない、近い精神にあってはいけない存在なのだからなこいつは。
俺様はこいつとは違う。
俺様は人間だ。
「分かっているぞ。お前は実の妹を虐待している虐待聖女だろう。
当然、実の妹を虐待している虐待聖女などはクビだ」
実の妹を虐待している虐待聖女など当然クビだ。
だが、もう聖女クビや追放で済ます気はない。
ふぅん。やれやれ。始めに罪を認めていれば追放で済んだものを。
馬鹿な女だ。
まぁ、追放に済ましておいたとしても、結局は俺様が殺すんだがな。
容赦しようとしましたよ。容赦しようがありませんでした。
殿下、貴方が犯した罪は、見過ごす事は出来ません。
私は人間なので、貴方の行いを許すことが出来ません。
許そうとはしました。それでも許せませんでした。
私がどれだけ悩み苦しんだと思っているのですか。
どれだけ貴方の事を許そうと、貴方が犯した罪から目を逸らそうと努力してきたか。
それでも貴方の事を許せません。
殿下、貴方には人間でいて欲しかったのです。
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殿下も、昔は人間でした。
「そう。私の事を分かろうとしてくれないのね」
もう、私は悲しくなっていました。
誰も、私の事を助けてくれません。
何故誰も私の事を助けてくれないのでしょう。
こんなに不幸な美少女聖女は他に存在しません。
ーーーフリーデベルト視点ーーー
ふんっ。”分かろうとしてくれない”だと?
分かっているに決まっているだろう。
お前は実の妹を虐待していてる人でない存在だ。
ただ、こいつがどうして生きていられるのか。
普通の精神なら罪を意識して死んでいるはずだ。
白を切るどころか、どうして被害者気取り悲劇のヒロイン気取りまで出来るのか。
それは俺様には分からない。
俺様にこいつがやってる事は分かっても、こいつの精神は理解できない。
こいつの精神を理解できるとしたら、それは俺様も人でなしなのだろう。
だから、理解できなくていいのだ。
理解出来てはいけない、近い精神にあってはいけない存在なのだからなこいつは。
俺様はこいつとは違う。
俺様は人間だ。
「分かっているぞ。お前は実の妹を虐待している虐待聖女だろう。
当然、実の妹を虐待している虐待聖女などはクビだ」
実の妹を虐待している虐待聖女など当然クビだ。
だが、もう聖女クビや追放で済ます気はない。
ふぅん。やれやれ。始めに罪を認めていれば追放で済んだものを。
馬鹿な女だ。
まぁ、追放に済ましておいたとしても、結局は俺様が殺すんだがな。
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