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5話 2週間だけ異世界転生したいのです(著者願望)1ヶ月は嫌ですね。バッテリーとバッテリー持ちのいい2世代前の携帯ゲーム機持っていきます

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---シカンパタ過去--- 
  『世の中クソよ』『クソばかりよクソクソクソ』
母ちゃんはいつもクソクソクソ言っていた。
実際、全てがクソなんだろう。
俺もずっとクソクソ言って、クソみたいな人生を送ってきた。
父親はどうしようもないクソだったらしい。まぁ本当にクソなんだろう。
でも俺は今生きている。
母ちゃんはどうなるんだろう。
俺はクソだから母ちゃんをおいて逃げてきた。
俺を逃してくれた母ちゃんはクソなのか。
クソだとしてもクソ以外の言葉が何かあるんだろう。
でも俺はそんな言葉を知らない。
 逃げて隠れて逃げてまぁなんとか生きてきたけれど、ここらが限界なのかもしれない。
 「クソだな」
 全てを何かがクソのせいにして逃避しても追ってからは逃げ切れない。
死にたくはないけど、どこにも逃げ場なんてない。
逃げても追いつかれる。
戦っても勝てるわけがない。
隠れる場所もない。
 「そうだな、僕も随分クソみたいな事をしてきて、今もずっとクソな事をしてるクソ野郎なんだ」
 突然誰だよ。追手じゃなさそうだ。
 「あんた誰」
 「ただのクソさ」
 「そうか、なら消えてくれよ」
 「見た所追われてるんだろう。僕達のところに来るか」
 あぁ、クソだな。こいつは本当にクソだ。
こんなクソみたいなガキ誘うって事は、当然クソみたいな事させるかクソみたいな事をするんだろう。
だからってこのままじゃ殺されるだけだ。
せっかくだから誘いに乗ってみる事にした。
追ってきた連中に殺された方がよっぽどましだろう。
でも、母ちゃんおいて逃げてきて、母ちゃんが逃してくれて、それならどうせならクソな事してでも
もう少し生きられる可能性ってのに縋ってみるのも悪くないかもしれない。
まぁ、他に選択肢なんてない。
 「男の物を入れる方か男の物に入れるかどっちだよ。
両方か?まぁどっちにしろクソだな。
ガキ集めてきてそんな事させてもガキなんて余りまくってて値段なんてつかないだろう」
 「ああ、そんなやり方じゃ稼げない。まぁ行こうや」
 「どんなクソみたいな事やらされんのかね。
初日で変態の相手してばらされるのはごめんだぜ。
せめて明日まで生きてたい。
今日死ぬなら追手に殺された方がましだからな。
もしかしたら、ワンチャン母ちゃんの仇が取れるかもしれない。
相打ちかその後殺されるだろうけどな」
 「お前が思ってるより700万倍クソな事だよ。
今日死ぬかもしれないし、明日死ぬかもしれないし」
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