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1話 「ラミア!!お前のような!!実力不足の婚約者には婚約破棄を告げてやる!!」 はぁ。婚約破棄してくれるんですか。
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「ラミア!!お前のような!!実力不足の婚約者には婚約破棄を告げてやる!!」
はぁ。婚約破棄してくれるんですか。
実力不足というのも本当の事ですね。
確かに私は本当に実力不足なのです。
「あの~婚約破棄は良いのだけれど、私は投獄されたり処刑されたり拷問されたり慰謝料を請求されたりするのかしら」
一番重要な事です。
ただ婚約破棄されるだけならむしろ喜んで婚約破棄を受け入れますよ。
毎日毎日婚約破棄を告げてやりたいと思っていたぐらいなのですから。
しかし、慰謝料を請求でもされたら払えるお金なんてありません。
シュリシュポンシュ王国第一聖女と言っても「聖女の癖に金を望むのは聖女として相応しくない!!」
だの「お前如きにそんな大金をやれるか!!」と婚約者のポトンスに難癖をつけられまともな給料なんて貰っていませんでした。
ポトンスは、清貧な聖女を婚約者に持つ王太子という称号を貰い馬鹿みたいにというか馬鹿そのものな大喜びをしてやがりました。
まぁそんなわけで私に慰謝料を払えるお金なんてないので、毎日毎日婚約破棄を告げてやりたくても我慢していたのです。
「そんな事はせん!!お前は!!俺様をなんだと思ってるんだ!!
第二聖女に降格して婚約破棄するだけだ!!」
はぁ。まぁ当然ですね。この馬鹿婚約者見た通りの馬鹿なのですが、知能が0という程の事もなく、馬鹿なりに
私の機嫌を損ねたら問題だという事も、私を殺すわけには絶対いかないという事ぐらいは分かっているようですね。
美賢者家庭教師のマパルポイがポトンスの傍についているので、ポトンスがあまりにも馬鹿な事は出来ないので当然といえば当然なのですが。
あー、それなら、なんでそんな美賢者家庭教師が傍についていて私との婚約破棄を止めないのかと思いますよね。
ポトンスがマパルポイの忠告を聞かないのかと思いますよね。
ポトンスはマパルポイの忠告を聞きますよ。
聞きすぎて問題があるくらいです。
ポトンスはマパルポイの言う事をなんでも聞いてしまうのです。
むしろ王太子ともあろう者がそんなに家庭教師のいう事をなんでも聞いて信用してしまっては問題があるのではないかというぐらい
ポトンスはマパルポイのいう事を信用しているのです。
マパルポイが私との婚約破棄を止めていればポトンスは私との婚約破棄を辞めていたでしょうね。
マパルポイが私との婚約破棄を止めなかったのでしょう。
何故かって、マパルポイは私の事が大嫌いだからですよ。
はぁ。婚約破棄してくれるんですか。
実力不足というのも本当の事ですね。
確かに私は本当に実力不足なのです。
「あの~婚約破棄は良いのだけれど、私は投獄されたり処刑されたり拷問されたり慰謝料を請求されたりするのかしら」
一番重要な事です。
ただ婚約破棄されるだけならむしろ喜んで婚約破棄を受け入れますよ。
毎日毎日婚約破棄を告げてやりたいと思っていたぐらいなのですから。
しかし、慰謝料を請求でもされたら払えるお金なんてありません。
シュリシュポンシュ王国第一聖女と言っても「聖女の癖に金を望むのは聖女として相応しくない!!」
だの「お前如きにそんな大金をやれるか!!」と婚約者のポトンスに難癖をつけられまともな給料なんて貰っていませんでした。
ポトンスは、清貧な聖女を婚約者に持つ王太子という称号を貰い馬鹿みたいにというか馬鹿そのものな大喜びをしてやがりました。
まぁそんなわけで私に慰謝料を払えるお金なんてないので、毎日毎日婚約破棄を告げてやりたくても我慢していたのです。
「そんな事はせん!!お前は!!俺様をなんだと思ってるんだ!!
第二聖女に降格して婚約破棄するだけだ!!」
はぁ。まぁ当然ですね。この馬鹿婚約者見た通りの馬鹿なのですが、知能が0という程の事もなく、馬鹿なりに
私の機嫌を損ねたら問題だという事も、私を殺すわけには絶対いかないという事ぐらいは分かっているようですね。
美賢者家庭教師のマパルポイがポトンスの傍についているので、ポトンスがあまりにも馬鹿な事は出来ないので当然といえば当然なのですが。
あー、それなら、なんでそんな美賢者家庭教師が傍についていて私との婚約破棄を止めないのかと思いますよね。
ポトンスがマパルポイの忠告を聞かないのかと思いますよね。
ポトンスはマパルポイの忠告を聞きますよ。
聞きすぎて問題があるくらいです。
ポトンスはマパルポイの言う事をなんでも聞いてしまうのです。
むしろ王太子ともあろう者がそんなに家庭教師のいう事をなんでも聞いて信用してしまっては問題があるのではないかというぐらい
ポトンスはマパルポイのいう事を信用しているのです。
マパルポイが私との婚約破棄を止めていればポトンスは私との婚約破棄を辞めていたでしょうね。
マパルポイが私との婚約破棄を止めなかったのでしょう。
何故かって、マパルポイは私の事が大嫌いだからですよ。
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