婚約破棄を告げられた努力聖女は婚約者の肋骨を折り喉に札束突っ込み鼻と口にガムテープのすっきりざまぁして帰ったら王太子殺人の冤罪をかけられる

１話 「ロレンサ・アランサバル！！お前に婚約破棄を告げてやる！！」 は、はぁ。何やら婚約者のレオポルド王太子が婚約破棄を告げてきました

　「ロレンサ・アランサバル！！お前に婚約破棄を告げてやる！！」
　は、はぁ。何やら婚約者のレオポルド王太子が婚約破棄を告げてきました。
まぁ婚約破棄は別に良いのですよ。
親が勝手に決めた婚約ですし、私にもレオポルドと結婚なんてする気はまったくありませんでしたから。
　「あらそう。レオポルド、婚約破棄を告げるのは勝手だけれど、貴方もエウレルゼア王国王太子なのだから、
子供カップルの別れ話のようにはいかないわ。ちゃんと責任は取る事になるわよ。
覚悟は勿論出来てるわよね」
　まぁ、覚悟が出来ていようが出来てなかろうが責任は取ってもらいますからどちらにしろ同じ事なんですがね。
　「ふん！！親に決められた婚約を破棄して何が悪い！！俺様は親の決めた婚約者と結婚なぞせん！！」
　はぁー、あの。親が決めたとか関係ないんですよ。
親が決めたのであろうと誰が決めたのであろうと、貴方は婚約を認めたわけで、そして婚約破棄も貴方の意思で
告げてきたわけですから。
　「黙りなさい。良いから責任を取りなさいと言ってるのよ」
　私はこんな頭お花畑の馬鹿と長々無駄話をするつもりはありません。
　「責任？なんだ、金が欲しいのか。はっ！流石男爵令嬢という卑しい身分は金金金だな！
金金金金！俺様はもう嫌だ！どいつもこいつも俺様の事を見る度金金金！」
　はぁぁぁ。卑しい身分ですか。
レオポルドはエウレルゼア王国王太子という身分しか誇れるような事がない低俗な生き物で、すぐに
身分の話しを持ち出します。
人は生まれ持った身分なんかで上等も下等も決まらないんですが。
　「金ですか。金は要りませんよ。貴方程度の支払える金額なんてわざわざ欲しがらないわ」
　レオポルドの態度がどうだろうと初めから金で許すつもりなんてありませんでした。
　「うるさい！！黙れ！！そんなに金が欲しいならくれてやる！！これで消え失せろ下賤な聖女め！！
これで２度と俺様の前に姿を現すな！」
　レオポルドはジュラルミンケースを投げつけてきました。
エウレルゼア王国第一聖女の私がそんなジュラルミンケースに当たるわけがなく、小さく避けました。