103 / 132
103話 ゲームがあった
しおりを挟む「ぷるぷる」
「危ない所だったの」
「小羽玖の小脇に緊急回避出来て助かったの」
「ひぃぃ」
「危ない所だったわよ」
「これで変態レズは死んだかしら」
「ぷるぷる」
「これからは小羽玖の小脇に抱えられるの」
「ふふふ」
「よろしくね」
「この時をうかがっていたわ」
「やっぱり、実椿ちゃんは私の小脇に抱えられるべきなのよ」
地下室には、冷蔵庫もエアコンもテレビもパソコンもあった。
そして、何より、ゲームがあった。
山のように、宝のように、水のように、空気のように、ゲームがあった。
「ぷるろろ」
「冷蔵庫もゲームもあるの」
小羽玖ちゃんの小脇に抱えられた実椿ちゃん達も、地下室に入ってくる。
実椿ちゃんは、私が投げられる瞬間に緊急回避で小羽玖ちゃんの小脇に逃げ込んでいたのです。
確かに、実椿ちゃんの緊急回避も見事でしたが、それだけでは、成功しなかったでしょう。
小羽玖ちゃんが、おじさんが投げ動作に入る前のおじさんの表情から、投げを読んで、接近したのです。
そして、緊急回避してくる実椿ちゃんの受け入れ態勢をとっていたのです。
まったく、とんだ逸材を拾ってきたものです。
「ふふふ」
「変態レズ、どうしたの」
「なんでもないわ」
「ひぃ」
「気持ちわるっ」
「ふふふ、良いのよ」
「私は寛大だから、それぐらいで内股したりしないわ」
「冷蔵庫があるの」
「ぐんぐんみるはこあるのなの」
「荒野を一歩も実椿の足で歩かず」
「ずっと小脇に抱えられてきたから」
「喉がかっさかさなの」
「実椿、ぐんぐんみるこが飲みたいの」
ぐんぐんみるこ、甘い乳飲料ですね。
<ぐんぐん育つぐんぐんのびるぐんぐん大きくなる>がキャッチコピーの幼女にも人気の飲み物です。
牛乳程栄養価はないんですが、牛乳っぽい、他のジュースよりは栄養がありそうと、
幼女達がマムにスーパーで買って買ってして、買ってもらう定番の栄養機能食品なのです。
ジュースはだめよというマムも、ぐんぐんみるこなら、まぁいいか、となる事が多いんです。
牛乳よりも安価であり、家庭によっては牛乳の代用として日常的に幼女に飲ませた結果。
ぐんぐんお肉がついてしまった、なんて事は珍しくない話です。
日常的に幼女に主飲料として飲ませるのは好ましくありませんね。
前世の記憶はありませんが、そんな記憶はなぜかしっかりとあります。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
百合カップルを眺めるモブになりたかっただけなのに。
蒼風
恋愛
□あらすじ□
百合カップルを眺めるだけのモブになりたい。
そう願った佐々木小太郎改め笹木華は、無事に転生し、女学院に通う女子高校生となった。
ところが、モブとして眺めるどころか、いつの間にかハーレムの中心地みたいになっていってしまうのだった。
おかしい、こんなはずじゃなかったのに。
□作品について□
・基本的に0時更新です。
・カクヨム、小説家になろう、ノベルアップ+、noteにも掲載しております。
・こちら(URL:https://amzn.to/3Jq4J7N)のURLからAmazonに飛んで買い物をしていただけると、微量ながら蒼風に還元されます。やることは普通に買い物をするのと変わらないので、気が向いたら利用していただけると更新頻度が上がったりするかもしれません。
・細かなことはnote記事(URL:https://note.com/soufu3414/n/nbca26a816378?magazine_key=m327aa185ccfc)をご覧ください。
(最終更新日:2022/04/09)
謎の洋館に入ったら幼女達とえっちすることになった件
虹火
恋愛
主人公は高校から家に帰る途中にある森が気になっていた。この森には通学路から細道が延びており、そこから入ることができた。好奇心に釣られるまま立ち入ってしまった彼は少し開けた場所に一軒の洋館を見つけてしまう。洋館は丸木をそのまま建築材としているらしくミステリアスな雰囲気をしており、古びているのか苔まで至る所に生えているのが見えた。興味本位で彼は家宅に侵入したが最後、気を失った──。
※R18シーンが登場する話には★を付けています。
ノクターンノベルズ、ハーメルンでも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる