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99話 え、私、このまま力の強いNPCのおじさんに地下室に連れていかれるんですか。
しおりを挟む私は、NPCの強い力で引っ張られて、部屋の中に入れられた。
部屋は、生活感がある。
少女の部屋だという事が、部屋を見て分かる。
ここは、客室ではなく、宿屋の関係者の部屋でしょうね。
美少女の部屋だという事が、匂いでわかる。
私ぐらいになれば、匂いで住んでいる住人が美少女かただの少女かぐらいは分かるのです。
私、SUGEEE。
力の強いNPCのおじさんは、地下室の扉を開ける。
え、私、このまま力の強いNPCのおじさんに地下室に連れていかれるんですか。
「おいおっさん、幼女を離せ」
「射るぞ」
環希ちゃんはLV1なのに、こういう時は頼もしいですね。
けれど弓装備ですし、この距離で室内ではどうにも出来ないと思いますけどね。
環希ちゃんには近接武器も渡しておきたかったんですが、今私が持ってる武器は、片手剣とメルメちゃんの杖だけです。
「幼女を離さないのは、私じゃない」
「ぷるぷる」
「実椿を小脇から離さないのは悪党なの」
「ひぃぃ」
「敵はパーティー内にいたのよ」
!ええ、私ですね。
実椿ちゃんを小脇に抱えたまま離さないのは。
もう、今更実椿ちゃんを小脇から離せと言われても、実椿ちゃんを小脇に抱えていないとすまない
小脇になってきてるんです。
誰がなんと言おうと、私は実椿ちゃんを小脇から離したくありません。
「貴女達も入ってきなさい」
「すぐに、地下室に身を隠すんだ」
NPCおじさんは、そう言ったを最後に、地下室に私を連れていきます。
「環希ちゃん、小羽玖ちゃん、抵抗しても無駄よ」
「貴女達じゃ勝てはしないわ」
「私も勝てるかどうか分からないわ」
「このおじさんね、すっごく力強い」
「引っ張られてる腕、痛い」
「泣きそう」
「なんで私、力のすっごく強いNPCのおじさんに地下室に連れていかれそうになってるの」
「涙出てきた」
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