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68話
しおりを挟む「射る射る射る」
「的的的」
規生君は、興奮しすぎているようです。
「対してかわいくない少女ちゃん」
「大丈夫かしら」
「え、てめぇ、たいして可愛くもない少女ちゃんって」
「それ私の事かてめぇ」
「ええ、私は貴女の名前なんて知らないもの」
「てめぇ、知らなくても他に呼び方あるよね」
「貴女の名前はなんなのよ」
「教えなさいな」
まぁ、たいして可愛くもない少女なんていちいち呼ぶのは長くて面倒だし、名前を知っておきたいわ。
たとえ、偽名であったとしても。
「私は環希よ」
「へぇ、たいして可愛くもない環希ちゃんね」
「よろしくね」
「てめぇ、そのたいして可愛くもないってのをやめろ」
やれやれ、注文が多いですね。
それよりもまずは、環希ちゃんに刺さっている弓をおもむろに抜いてあげました。
「ぴゅぴゅぴゅー」
「あら、まだ泣くのね」
ぴゅぴゅぴゅーと言う泣き声が中々正しいように、環希ちゃんから弓を抜いた場所から、血がぴゅーぴゅー湧き出る。
「あら、大変」
「出血が激しいわね」
「てめぇ、こういう時は治療・止血の準備してから抜くんだよ」
「あら、ごめんなさいね」
「そういうものなのね」
「私、記憶がほぼほぼ残ってなくて」
「はぁ?」
「記憶が?」
「てめぇ」
「てめぇがしてきた事忘れたってのか」
「てめぇ、本当に人間か」
「人間があこまでして、忘れられるわけねぇだろ」
やれやれ、環希ちゃんはまだ私への憎しみを捨てていませんね。
大体、その憎しみは本来私に向けられるものではありませんし。
人違いなんですけどね。
「そうよ」
「忘れちゃったのよ」
「ふざけんなよてめぇ」
環希ちゃんの怒りが上昇していく。
「環希、悪いのは義徒」
「義徒を殺そう」
「お前を弓で射ったのも義徒だ」
「それはお前だろう」
「それは貴方よ規生君」
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