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60話 【上林月恵を自称する者はLV2になりました】
しおりを挟む「そうね、そう言われてみれば」
「貴方の大切な人達を殺してきたかもしれないわね」
「けど、そんなのいちいち覚えてなんていないわ」
「食べたちりめんじゃこ一匹一匹の個体を区別して覚えている人間なんていないでしょう」
「ちりめんじゃこだと」
「薄紅が、蘇芳が。」
「ちりめんじゃこだとぉぉ」
あ、なんか怒っちゃいました。
私、何か怒らせるような事言っちゃいました?
「怒っちゃったなら、ごめんなさいね」
「謝るわ」
「私からしたら、貴方達なんて小魚や砂粒なのよ」
「それが分かったら」
「自害しなさい、雑草」
「ふざけるなよ」
「お前を前に自害なぞするものか」
「せめて、戦って死ぬ」
しかし、男性は怒りと憎しみだけでなく、怯えがあります。
「いいのよ」
「無理して戦わなくても」
「上林月恵が怖いのでしょう」
男性に一歩、二歩、近づきます。
「誰も貴方を笑わないわ」
「誰も、貴方を臆病者とも薄情者とも笑わない」
「微生物一匹が、月恵様に立ち向かわなくても」
「誰も貴方を批難しないわ」
歩みを続けても、男性は動こうとしない。
男性に手が届く距離まで近づき、ノーマルソードを渡す。
「ほら、虫けら」
「自害しなさい」
男性は震えながら、剣を受け取った。
男性は、喉にノーマルソードを突き刺した。
「よくできました、えらいわね」
男性の喉からノーマルソードを引き抜く。
まだ生きてるようなので、首の上から、ノーマルソードを振り下ろす。
これを何度か繰り返すと、男性の首が落ちた。
【Congratulation!】
【上林月恵を自称する者はLV2になりました】
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