37 / 132
37話 これが、僕達が待ち望んだ嗅覚も搭載されたフルダイブ型VRMMORPGだ
しおりを挟む「サンダーラッシュ」
また、メルメちゃんのサンダーラッシュから通常攻撃に戻しループに入ろうとした。
!
メルメちゃんの杖が義徒の鼻を振り殴ってから、大きく振り切りすぎる。
油ね。ギットギトの義徒の鼻を殴ったメルメちゃんの杖は、大きく滑り、振り切りすぎてしまったのよ。
これじゃ、通常攻撃の2撃目は到底間に合わない。
それどころか、このままでは決められてしまうわ。
メルメちゃんにここから注意を投げかけてもどうにかできるものでもないし。
何より、これは正々堂々たるゲームで、そのような事は許されない。
強烈よ。
前世で、私が義徒の技を食らった記憶はない。
けれど、この体が、義徒の技を覚えていた。
最高に嫌な思い出みたいね。
義徒が、メルメちゃんの首を脇に挟む。
そう、あの、腋毛が凄い事になっているあの脇によ。
「くるぞくるぞ」
「馬鹿、くるんじゃない、もうきたんだよ」
義徒が、脇にメルメちゃんを挟んだまま走り出す。
「義徒が脇にメスガキ挟んだまま」
「コーナーに向かって走ってるわよー」
「そのまま、コーナーに置いて雪崩式かね」
「違う違うぞぼんくらどもぉぉ」
義徒は、コーナーを飛び越えて、リングアウトする。
「義徒ー」
「こっち向いてよ義徒ー」
「HAAI」
義徒は、子供達の方に向いて油を飛ばす義徒スマイル油飛ばしを行う。
「わぁぁぁ、義徒の油が飛んできた」
「リングアウトした義徒の義徒スマイル油飛ばしを受けた子供は元気に育つそうよ」
「いいなー」
「Kids達 come on」
!義徒は、子供を呼び集める。
「うわぁぁぁ俺も俺も」
「私も元気に育ちたぁぁぃ」
子供達が、義徒の近くによって来る。
!あの構えは、5式若月。
「5式義徒スマイル油飛ばし:若月」
やはり、義徒は5式義徒スマイル油飛ばし:若月を行った。
メルメちゃんを脇に抱えたまま、 その場にいる子供達全員に、義徒の油が飛んでいく。
「ありがとー義徒」
「これが、浴びたかったのよ」
「義徒の油の匂いが、わきが臭が、ここまで届いてるよ」
「これが、僕達が待ち望んだ嗅覚も搭載されたフルダイブ型VRMMORPGだ」
「これが、フルダイブ型VRMMORPGなんだよね」
義徒は、子供達にしっかりとファンサービスを行ってから、会場を走り抜ける。
「リングアウトにはならないのよね」
「当たり前だろ、まだ技の途中だぜ」
そう、これはまだ1つの技の途中であり、リングアウトのカウントダウンは始まらない。
子供達へのファンサービスも、途中で技をキャンセルしてファンサービスしたわけではない。
あのファンサービスは、1つの技の動作であり、これは決して相手への舐めプではないのよ。
義徒のあの脇に首を挟まれている状態というのは、腋毛の脇の匂いがメルメちゃんの鼻に十分に継続ダメージを与えていく。
つまり、ファンサービスが長ければ長い程、メルメちゃんは継続ダメージで食らうダメージも増えていく。
これは、策略であり技であり、真剣勝負なのだ。
これが、義徒なのだ。
義徒は、本気で、全力で、メルメちゃんの怒りを受け止め、メルメちゃんに真剣に向き合ってるんだわ。
事実、メルメちゃんのHPゲージはもう70%程になっていた。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃった件
楠富 つかさ
恋愛
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃうし、なんなら恋人にもなるし、果てには彼女のために職場まで変える。まぁ、愛の力って偉大だよね。
※この物語はフィクションであり実在の地名は登場しますが、人物・団体とは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる