自分の肉を切り落とすのが好きな妹に、人体欠損自動回復魔法をかけてあげました。妹は喜んで自分の肉を切り落としていますが、重要な事を知りません

1話妹は自分の肉を切り落とすのが大好きでいつも自分の肉を切り落としてばかりいました。周りから一目で分かる程ユスティーネは肉を切り落とすのです

※人体欠損自傷行為あります

　妹のユスティーネは、自分の肉を切り落とすのが大好きで、いつも
自分の肉を切り落としてばかりいました。
周りから見て一目で分かる程、ユスティーネは肉を切り落とすのです。
せめて周囲に気づかれないようにすればいいのに、ユスティーネはそんな加減さえ出来ない馬鹿なのです。
はぁ、頭が豚肉切り落とし製造員なのでしょうか。
　『自分の肉を切り落とすなんて、馬鹿な女だ』
　『姉のワンディも馬鹿なんだろうな』
　『きっと姉のワンディも特殊性癖に違いない』
そのせいで、私まで馬鹿にされてきました。
ユスティーネのせいで、私まで特殊性癖なのだと噂されてきました。
そんな日々が辛くて、私の心は次第に壊れていきました。
そんな辛い日々の中でも私の心が完全に壊れなかったのは、私には夢があったからです。
３０００店の焼肉屋を経営し、ダダイライパ大陸１の焼肉屋経営者になるという夢があるのです。
だから、どれだけ辛くとも痛くとも私の心は完全には壊れませんでした。
心が完全に壊れてしまっては３０００店の焼肉屋を経営するダダイライパ大陸１の焼き肉系柄者になる事なんてできるわけがありません。
心が完全に壊れた焼肉屋オーナーの焼肉店で誰が焼き肉を食べたいと思うのでしょうか。
焼き肉屋というのは、心を癒やす場所なのです。
焼肉屋には、焼き肉を焼くだけ焼いて食べずに帰る人もいるぐらいです。
彼等彼女等は心を癒やしているのでしょう。
　「主、大変だ」
　執事のエリィクローランサイムが何やら大変な事を伝えに来たようです。
何やら、本当に大変な事のようです。
エリィはいつも大変だ大変だと報告しますが、今回ばかりは本当に大変な事が起きたようです。
　「何かしら、エリィ」
執事のエリィクローランサイムは名前が長いのでエリィと読んでいます。
人の名前に文句を付けるのは品位に欠けますが、長いんですよ。
１１文字ある長い名前を付けるのに、なんの疑問も感じなかったのでしょうか。
はぁ、DQNネームというやつですね。
まったく、近頃の若者は名前も満足につけられないのでしょうか。
客観的に考えるという事が出来ないんでしょうね。
ゆとり世代というやつですね。情けない事です。
ゆとり世代というのは甘やかされて育ってきたため、皆自分だけが特別な存在だと思い込んでいる連中なのです。
私には理解できません。
特別な存在になりたければ、特別な知識や技術を身につけるなりすればいいものを。
彼等彼女等ゆとり世代というのは、そうではなくなんの根拠も技術も知識も習得せずに、
ただただ自分達が特別だと思い込んでいるのです。
そのため、名前や見た目で個性を出そうとするのです。
個性というのは名前や見た目で出すものではないのですが。
はぁ、頭が痛くなってきました。
なんで私がゆとり世代の連中の事で頭を痛めないといければならないのでしょうか。