自称病弱な妹に虐げられ婚約者を奪われ婚約破棄され心が壊れた聖女は家族と婚約者を地獄に送る。私の心を壊したのは貴方達よ。今更謝ってももう遅い!

甘いからあげ

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3話 脳が気持ちいいです。脳が軽くて気持ちよくてこの脳の気持ちよさはいったいなんなのでしょうか。こんなに脳が気持ちい私を誰にも止めさせません

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 「皆殺しよ皆殺し!!ルーチェ軍の者は誰であろうと皆殺しなさい!!
嫌なら良いわよ!!」
私は、虐げられ縛られずっと辛い思いをしてきました。
私は、誰にも縛られたくありません。
誰も縛りたくありません。
私の家来だろうと兵隊だろうと、嫌なら私がなんと言おうとしなければ良いのです。
私はルーチェ軍の者を1人残らず皆殺しにしたいので1人残らず皆殺しにします。
 「ブヒッブヒブヒブヒヒッ」
 ルーチェが連れてきたイケメン豚が鳴いています。
このイケメン豚に罪はありません。
ルーチェ軍を皆殺しにした後このイケメン豚でパーティしましょうか。
 「ブヒーッ」
 なんだか、私と一緒に戦いたいようです。
そんな気がしました。
 「ブヒヒブー」
 ”乗りな嬢ちゃん”そう言ってるような気がしました。
なのでイケメン豚に乗ってみました。
イケメン豚:「キャーッ!!」
イケメン豚に乗ると、振り落とされました。
何故ですか。『乗りな嬢ちゃん』そう言ったのは貴方ですよね。
カリオ:「姉様。何豚と遊んでるんだよ」
アルチバルド:「カツサンドたくさん作れそうだな。
豚肉巻おにぎりもいいな」
ジョヴァンニ:「主、豚と遊ぶのは後にしてよ」
むかついたので、イケメン豚に再度乗ってみます。
もう、簡単には振り落とされませんよ。
イケメン豚「キャヒーッ!!」
 イケメン豚は暴れて私を振り落とそうとします。
はぁ、まったく。
貴方から『乗りな嬢ちゃん』と言っておいて、なんですかその態度は。
イケメン豚は暴れて走りだしました。
イケメン豚:「キャヒヒー」
 『私を乗りこなしてみな嬢ちゃん』
そう言ってるような気がしてきました。
 「私が一番乗りよ!!付いて来たい者は付いてきなさい」
カリオ:「待てよ姉様。1人で突っ込んで行くと危ないぞ」
アルチバルド:「カツサンド待てよ」
ジョヴァンニ:「兵隊の準備済ませてあるんだって。兵隊置いて先に行かないでよ」
 ルーチェを殺し自由になれた高揚はまだ冷めきらず、もうこのまま高まりと共にルーチェ軍を皆殺しにいきましょう。
早くルーチェ軍を殺さないと、お父様お母様の軍も動き出したら手がどうしようもありません。
お父様お母様が動く前に、ルーチェ軍を皆殺しにしなければなりません。
まぁ、そんな理由もありますが、とにかく今私は幸せです。
脳が気持ちいいです。
脳が軽くて、気持ちよくて、この脳の気持ちよさはいったいなんなのでしょうか。
こんなに脳が気持ちい私を、誰にも止めさせません。


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