上 下
2 / 19

2話 「当然でしょう。あ、強制ではありませんよ。払えないからといって怒ったり傷つけたりなんてしませんよ。ただ王都から追放するだけですから」

しおりを挟む
 「今後も聖女を続けるのは構わんが、王都にだけか?王都以外の街や村は人々はどうなる」
 はぁ、何やらカッコつけてるようですが、ダニエタンは私が聖女を続ける事は認めるしかないのです。
私がいなくなれば私が結界を張らなければニヌペ王国は滅んでしまますからね。
ダニエタンは馬鹿ですが、それぐらいは分かっているようですね。
 「さぁ?本人達の努力次第でしょうね。どうなろうと私に関係ありません。
滅びるかもしれませんし死ぬかもしれませんが、それが私に何か関係あるのかしら。
ないわよね。かってに死んでいなさい貧乏人がばーかということよ」
 「それじゃあ、皆王都に駆け込んでくるだろうな」
 はぁ、やっぱりダニエタンは馬鹿なんですね。
そんな事一々説明しないといけなければいけないのでしょうか。
 「そうでしょうね。月200万カッパー払えない者は王都に入れません。
王都に住んでいる者も、月200万カッパー払わない者は王都から追放します」
 「そ、そうか。それは仕方ないな。お前がそう決めたのなら好きにすればいいだろう」
 おやおや、物分りはいいんでしょうかねダニエタンは。
でもやはり馬鹿ですねダニエタンは。
 「それではダニエタン、今月分の200万カッパー円払ってね」
 「俺様も払わないといけないのか」
 「当然でしょう。あ、強制ではありませんよ。払えないからといって怒ったり傷つけたりなんてしませんよ。
ただ王都から追放するだけですから。
別に、払いたくないのなら払わなくてもいいのよ」
 「払う。払う払う。今金を用意するから少しだけ待っててくれ」
 「やれやれ、仕方ありませんね。
一時間だけ待ってあげますから、払いたければ200万カッパー一時間以内に用意する事ね」
 さぁ、ダニエタンは一時間以内に200万カッパー用意できるのでしょうか。
私への慰謝料で3000万カッパー払ったばかりで、用意できますかねぇ。
まぁ払えないならざまぁ!と笑って王都を追放するだけです。
しかし200万カッパーも捨てがたいです。
どちらでもいいですね。
ダニエタンへの追放ざまぁも200万カッパーもどちらもいいですねぇ。
しかし私は約束を守る聖女ですので、一時間以内に200万カッパー持ってくれば追放するわけにはいきません。
あ~あ、ダニエタンからお金を搾り取れるだけ搾り取って追放ざまぁしたいなぁ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

文字が汚い妹は自業自得でざまぁ処刑。だから言ったのに。文字が汚いと聖女は務まらないと。婚約破棄追放しておいて今更助けてくれ?もう遅いざまあw

甘いからあげ
ファンタジー
「エリザベータ、貴女の書く文字汚いのよ。 まるで貴女の性格そのものね。 性格が汚いと文字まで汚くなるのかしら。 可愛いからって美しいからって、それだけでこれからも生きていくつもりかしら」  「あらお姉様、エリザベータは誰よりも美しくて可愛くて綺麗だから、文字ぐらい汚くてもいいわよ。 それに、エリザベータの文字は努力で綺麗にする事もできるけれど、 お姉様の汚い醜い容姿は変えられないのだもの。 お姉様が死んだらどうかしら。 お姉様のせいで、私までブスだの醜いだの言われてるのよ。 迷惑なのよ。今すぐ死んでよお姉様」  「はぁー!?!?」  「レオノーラ!!お前のように容姿の汚い醜いブス聖女には婚約破棄を告げてやる!!」  「俺様は真実の愛に目覚めたんだ!!」  「いいか!!驚かないで聴けよ!!俺様は!!お前の妹のエリザベータを愛しているんだ!! お前のようにブス聖女と違って!!エリザベータは誰よりも美しいし可愛い!! 文字が汚いのは努力で変えられる!! それに比べてお前はどうだ!! お前のその汚い醜い容姿はどうしても変えようがないぞ!!」  「はぁ?」  「お姉様よりエリザベータの方が可愛くて美しくて綺麗で聖女としての実力も上なんだから、 エリザベータが真の聖女よ。 アルトゥールの妃にもエリザベータの方が相応しいわ」  「殿下、婚約破棄は慰謝料さえ払えば受けれいてあげるわ。 けれど、後悔する事になるわよ。 後から”助けてくれ!!俺様が悪かった!!戻って来てくれ!!”と言っても、 助けませんよ」  「ふん!!お前のように醜いブス聖女に助けを求める事などありえん!! 聖女としての実力もエリザベータの方が上だ!! 大体!!文字が汚くても聖女はできる!! 聖女としての仕事に文字の綺麗汚いなんて関係ない!!」  「アルトゥール!!何故かってに聖女レオノーラと婚約破棄をし、 しかも追放までしたのだ!!」  「いくら実の息子といえども、何のお咎めも無しというわけにはいかんぞ!!」  「あら、文字が汚くても聖女の仕事に関係ないと言ったのは誰だったかしら。 だから言ったのに」  「今更助けてくれと言われても、私を追放したのは貴方達よ。 助けるわけないわよね。ざまぁ(笑)」

婚約者と家族に裏切られた公爵令嬢は復讐の鬼となる

ルー
恋愛
その日はヒルテミィナ王国王宮でパーティーがひらかれていた。王太子ヴィオの婚約者フェナ・レディアナ公爵令嬢は失意のうちにいた。それもそのはずついさっき婚約者であった王太子ヴィオに婚約破棄を告げられたのだった。理由は聖女であるフェナの妹リーナを虐めた、だった。フェナは無罪を主張した。しかし結局のことは捕まり、地下牢にいれられていた。そして今に至る。

団長サマの幼馴染が聖女の座をよこせというので譲ってあげました

毒島醜女
ファンタジー
※某ちゃんねる風創作 『魔力掲示板』 特定の魔法陣を描けば老若男女、貧富の差関係なくアクセスできる掲示板。ビジネスの情報交換、政治の議論、それだけでなく世間話のようなフランクなものまで存在する。 平民レベルの微力な魔力でも打ち込めるものから、貴族クラスの魔力を有するものしか開けないものから多種多様である。勿論そういった身分に関わらずに交流できる掲示板もある。 今日もまた、掲示板は悲喜こもごもに賑わっていた――

帰還した聖女と王子の婚約破棄騒動

しがついつか
恋愛
聖女は激怒した。 国中の瘴気を中和する偉業を成し遂げた聖女を労うパーティで、王子が婚約破棄をしたからだ。 「あなた、婚約者がいたの?」 「あ、あぁ。だが、婚約は破棄するし…」 「最っ低!」

嘘つきと言われた聖女は自国に戻る

七辻ゆゆ
ファンタジー
必要とされなくなってしまったなら、仕方がありません。 民のために選ぶ道はもう、一つしかなかったのです。

婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?

Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」 私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。 さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。 ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?

大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います

騙道みりあ
ファンタジー
 魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。  その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。  仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。  なので、全員殺すことにした。  1話完結ですが、続編も考えています。

聖女の姉が行方不明になりました

蓮沼ナノ
ファンタジー
8年前、姉が聖女の力に目覚め無理矢理王宮に連れて行かれた。取り残された家族は泣きながらも姉の幸せを願っていたが、8年後、王宮から姉が行方不明になったと聞かされる。妹のバリーは姉を探しに王都へと向かうが、王宮では元平民の姉は虐げられていたようで…聖女になった姉と田舎に残された家族の話し。

処理中です...