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オティーリエは下半身を顕にし、見せつける。 私達は完敗した。 この完勝は後々まで"オティーリエ無血の完勝"と語り継がれ教科書にも載った
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マトローナの左足が地面に落ちる。
マトローナに勝機があるように見えないが、今だマトローナは勝利を掴もうとしている。
オティーリエは聖女候補生の中で最も恐れられている。
聖女候補生の誰もが一番警戒しているのはオティーリエだ。
オティーリエが決闘すると聞けば誰もがオティーリエの情報を探ろうとした。
オティーリエの触手は強力だが、攻撃を当てた者はいる。
"一角氷獣イレイス"の称号を持つイレイスだ。
イレイスの尖った氷を射出する攻撃は、防御魔法だけでなく気力防御をも一点突破し、人間に角穴を開ける。
自慢の一点突破氷射出で何人もの聖女候補生を殺してきた.聖女候補生でも3番目の実力者と言われていた少女だ。
--過去--
「イレイスちゃんって男の娘なのぉ?」
オティーリエが甲高く甘ったるい声で、あからさまな挑発をする。
周囲の者がざわめき、聖女候補生1番の実力者オティーリエと3番目の実力者イレイスとの決闘を期待する。
もしもオティーリエが負ければ、誰にとっても都合がいいし、イレイスが勝てなかったとしても
オティーリエに障害をおわせてくれるかもしれないし、オティーリエの触手の攻略法が見つかるかもしれない。
皆喜び期待するのは当然だ。
「メスで角が生えてる動物もいるのよバーカ。無知を恥じて死ねバーカ。無礼を詫びて死ねクズ」
イレイスはこのての挑発は想定していたのだろう。余裕を持って慣れた対応をする。
「あらあら~ごめんなさいぃ。角とか関係なくて男の娘なんじゃないかなって疑ってたのよぉ」
「証拠見せてあげるわよ」
イレイスはスカートと下着を脱ぎオティーリエに見せつける。
肉の少ないイレイスの下半身があらわになる。
"絶壁少女イレイス"の称号を持つイレイスはこの手の挑発は想定していただろうが、冷静に対処できなかったのだろう。
イレイスは絶壁というだけでなく全身肉が少ない。
「あらぁ、ちゃんと少女ちゃんだったのね。でも、お肉が少なすぎて少年みたいな足よねぇ」
「あぁ!?淑少女に顕にさせたのよ。貴方も顕にしなさいよ」
なんでそうなるのかしら。
「そうよねぇ」
オティーリエはそれで動けるのかというようなドレスを脱ぎ、下着を脱ぎイレイスに見せつけ返す。
オティーリエが大きなドレスを脱いでる時は隙だらけのように見えるが、その隙に氷を射出するなどイレイスはしなかった。
そんな事をしてオティーリエを殺せたとしても、イレイスの怒りは収まらないだろう。
イレイスだけでなく、私も他の聖女候補生もそんな無粋な事はしなかった。
これは聖女候補生の戦いというだけでなく、女の闘いであった。
美しい肉付きだ。付きすぎでもなさすぎることもない、まるで殿方の理想とするような肉付きだった。
あくまで予想で、殿方の気持ちなんて知らないけれど。
しかし、イレイスの反応からも周囲の聖女候補生の反応からも、文句のつけようのない理想とするような
肉付きである事は確かだった。
私もイレイスも、この場にいる者も、圧倒されていた。戦う前から皆負けたような気持ちになっていた。
もしや、オティーリエはこうなるように仕向けたのではないだろうか。
正面切って戦っても聖女候補生一の実力者なのに、更に策まで弄する策士だったとは。
しかも、追い打ちをかけるように綺麗だ。何がとは言わずもなく、綺麗なのだ。
オティーリエは、血の一滴も流さずこの場にいる聖女候補生達に完勝していた。
強さだけではない、女としても私の方が上なのよとの誇示だ。
マトローナに勝機があるように見えないが、今だマトローナは勝利を掴もうとしている。
オティーリエは聖女候補生の中で最も恐れられている。
聖女候補生の誰もが一番警戒しているのはオティーリエだ。
オティーリエが決闘すると聞けば誰もがオティーリエの情報を探ろうとした。
オティーリエの触手は強力だが、攻撃を当てた者はいる。
"一角氷獣イレイス"の称号を持つイレイスだ。
イレイスの尖った氷を射出する攻撃は、防御魔法だけでなく気力防御をも一点突破し、人間に角穴を開ける。
自慢の一点突破氷射出で何人もの聖女候補生を殺してきた.聖女候補生でも3番目の実力者と言われていた少女だ。
--過去--
「イレイスちゃんって男の娘なのぉ?」
オティーリエが甲高く甘ったるい声で、あからさまな挑発をする。
周囲の者がざわめき、聖女候補生1番の実力者オティーリエと3番目の実力者イレイスとの決闘を期待する。
もしもオティーリエが負ければ、誰にとっても都合がいいし、イレイスが勝てなかったとしても
オティーリエに障害をおわせてくれるかもしれないし、オティーリエの触手の攻略法が見つかるかもしれない。
皆喜び期待するのは当然だ。
「メスで角が生えてる動物もいるのよバーカ。無知を恥じて死ねバーカ。無礼を詫びて死ねクズ」
イレイスはこのての挑発は想定していたのだろう。余裕を持って慣れた対応をする。
「あらあら~ごめんなさいぃ。角とか関係なくて男の娘なんじゃないかなって疑ってたのよぉ」
「証拠見せてあげるわよ」
イレイスはスカートと下着を脱ぎオティーリエに見せつける。
肉の少ないイレイスの下半身があらわになる。
"絶壁少女イレイス"の称号を持つイレイスはこの手の挑発は想定していただろうが、冷静に対処できなかったのだろう。
イレイスは絶壁というだけでなく全身肉が少ない。
「あらぁ、ちゃんと少女ちゃんだったのね。でも、お肉が少なすぎて少年みたいな足よねぇ」
「あぁ!?淑少女に顕にさせたのよ。貴方も顕にしなさいよ」
なんでそうなるのかしら。
「そうよねぇ」
オティーリエはそれで動けるのかというようなドレスを脱ぎ、下着を脱ぎイレイスに見せつけ返す。
オティーリエが大きなドレスを脱いでる時は隙だらけのように見えるが、その隙に氷を射出するなどイレイスはしなかった。
そんな事をしてオティーリエを殺せたとしても、イレイスの怒りは収まらないだろう。
イレイスだけでなく、私も他の聖女候補生もそんな無粋な事はしなかった。
これは聖女候補生の戦いというだけでなく、女の闘いであった。
美しい肉付きだ。付きすぎでもなさすぎることもない、まるで殿方の理想とするような肉付きだった。
あくまで予想で、殿方の気持ちなんて知らないけれど。
しかし、イレイスの反応からも周囲の聖女候補生の反応からも、文句のつけようのない理想とするような
肉付きである事は確かだった。
私もイレイスも、この場にいる者も、圧倒されていた。戦う前から皆負けたような気持ちになっていた。
もしや、オティーリエはこうなるように仕向けたのではないだろうか。
正面切って戦っても聖女候補生一の実力者なのに、更に策まで弄する策士だったとは。
しかも、追い打ちをかけるように綺麗だ。何がとは言わずもなく、綺麗なのだ。
オティーリエは、血の一滴も流さずこの場にいる聖女候補生達に完勝していた。
強さだけではない、女としても私の方が上なのよとの誇示だ。
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