被害者面してれば許されるとでも思っていますか。貴方は加害者で被害者は私ですよ。謝られても許されませんよ。泣くのを辞めて下さい。処刑は確定です

甘いからあげ

文字の大きさ
上 下
2 / 3

2話  「嘘なんてつかない私が言っているのだからこれが証拠よ」妹は嘘をついて なんでも私のせいにしてきましたよね。恥を知らないんですね

しおりを挟む
 「まぁ怖い。聞いたかしらレオポール」
 妹がわざとらしく怖がります。
私は事実を教えているだけなのですが、何故それで被害者気取りして怖がっているふりをしているのでしょうか。
許せなくなってきました。
怒りがこみあげてきて、もう妹を許す気はなくなってきました。
 「ああ、聞いたぞアミリーヌ。
エレミスは逆ぎれして逃げようとしている。
エレミスが処刑されても仕方ない罪を犯しているというのに」
 罪を犯した事がありません。
 「はぁ。私がアミリーヌをいじめているという証拠でもあるのかしら。
どうせないのでしょう。
それは侮辱罪で刺されても仕方がないとさっきも言ったわよね。
分かるかしら馬鹿ども。
分からなくても刑が変わるわけではないから分からなくても刑は執行されるわよ馬鹿ども」
 もう、分からなくてもどうでもいいです。
馬鹿どもとまともに話をしようというのが間違いです。
 「ある。アミリーヌがお前にいじめられていると言っているんだ。
それが証拠だろう」
 ああ、やっぱりどうしようもない馬鹿なんですね。
そんな事が認められるわけありません。
 プロストフはサンクリエル王国王太子として甘やかされて育ったため、
サンクリエル王国は自分の都合のいいように動くと思っているのでしょう。
王太子といえども、全て貴方の都合のいいように動くわけではありませんよ。
少し分からせてあげた方がいいでしょう。
 「そうよ。私はお姉様にずっといじめられてきたの。私が嘘なんてつくわけないわ。
嘘なんてつかない私が言っているのだからこれが証拠よ」
 え!驚きです。
よくそんな事言えますね。
貴女はずっと嘘をついてきたじゃないですか。
ギャロウェイ伯爵家領領民からかってに金を巻き上げても、私のせいにしてましたよね。
貴女のためも思って厳しく授業しようとした家庭教師のヘインを傷つけ追い出したことも私のせいにしてきましたよね。
そんな貴女が、何故嘘なんてつかないと言えるのですか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

【短編完結】記憶なしで婚約破棄、常識的にざまあです。だってそれまずいって

鏑木 うりこ
恋愛
お慕いしておりましたのにーーー  残った記憶は強烈な悲しみだけだったけれど、私が目を開けると婚約破棄の真っ最中?! 待って待って何にも分からない!目の前の人の顔も名前も、私の腕をつかみ上げている人のことも!  うわーーうわーーどうしたらいいんだ!  メンタルつよつよ女子がふわ~り、さっくりかる~い感じの婚約破棄でざまぁしてしまった。でもメンタルつよつよなので、ザクザク切り捨てて行きます!

あなたのことなんて、もうどうでもいいです

もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。 元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。

婚約破棄をされたのだけど…

深月カナメ
恋愛
学園最後のパーティーで婚約破棄をされました。

【完結】真実の愛のキスで呪い解いたの私ですけど、婚約破棄の上断罪されて処刑されました。時間が戻ったので全力で逃げます。

かのん
恋愛
 真実の愛のキスで、婚約者の王子の呪いを解いたエレナ。  けれど、何故か王子は別の女性が呪いを解いたと勘違い。そしてあれよあれよという間にエレナは見知らぬ罪を着せられて処刑されてしまう。 「ぎゃあぁぁぁぁ!」 これは。処刑台にて首チョンパされた瞬間、王子にキスした時間が巻き戻った少女が、全力で王子から逃げた物語。  ゆるふわ設定です。ご容赦ください。全16話。本日より毎日更新です。短めのお話ですので、気楽に頭ふわっと読んでもらえると嬉しいです。※王子とは結ばれません。 作者かのん .+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.ホットランキング8位→3位にあがりました!ひゃっほーー!!!ありがとうございます!

【改稿版・完結】その瞳に魅入られて

おもち。
恋愛
「——君を愛してる」 そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった—— 幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。 あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは…… 『最初から愛されていなかった』 その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。 私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。  『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』  『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』 でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。 必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。 私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……? ※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。 ※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。 ※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。 ※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。

女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です

くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」 身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。 期間は卒業まで。 彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。

わたくし、残念ながらその書類にはサインしておりませんの。

朝霧心惺
恋愛
「リリーシア・ソフィア・リーラー。冷酷卑劣な守銭奴女め、今この瞬間を持って俺は、貴様との婚約を破棄する!!」  テオドール・ライリッヒ・クロイツ侯爵令息に高らかと告げられた言葉に、リリーシアは純白の髪を靡かせ高圧的に微笑みながら首を傾げる。 「誰と誰の婚約ですって?」 「俺と!お前のだよ!!」  怒り心頭のテオドールに向け、リリーシアは真実を告げる。 「わたくし、残念ながらその書類にはサインしておりませんの」

処理中です...