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1話  家族に虐げられ地下室暮らしを強いられてます。 身の程を知らないメイドに身の程を教えてあげます

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 「レソナ様、地下室の掃除をお願いしますね」
 はぁ?
 メイドのサーミスに地下室の掃除をお願いされました。
 え?なんでですか。
なんでメイド風情がクリッパ男爵家嫡女レソナに地下室の掃除を頼むのでしょう。
首を切られたいんでしょうか。
二重に首を切られたいんですね。
 「一応、理由を聞いてあげるわ」
 首を切るにしても、理由ぐらい聞いておかないと後から気がかりになりますからね。
 「レソナ様は地下室に住んでるでしょう。ですから、地下室はレソナ様の自室みたいなものでしょー。
だから、自室の掃除は御自分でして下さいと言う事です。
クリッパ男爵家で蔑ろにされてるレソナ様でもそれぐらいは分かりますよね。
分からないかもしれませんねぇ。
そんな事も分からないボンクラだから、蔑ろにされるんですものねぇ」
 言い訳にもなりません。部屋の掃除はメイドの貴女の仕事です。
 「いいわ、話つけましょうか。私の部屋に来なさい」
 身の程をこのメイドに教えてあげないといけません。
 「分かりましたぁー」
 サーミスと並んで自室に向かいます。
 「あら、臆病なんですねぇ。大丈夫よ。後ろからなんて小賢しい真似しませんから」
 信じるに値しません。
 「メイド風情の貴女なんかの言葉を信用できないわ」

---地下室前---
 「へぇ、よく地下室で寝泊まりなんてできますねぇ。
そのまま地下室で餓死すればいいと思いますよぉ」
 これから地下室で死ぬのは貴女なんですが。
 サーミスと地下室に入ります。
 「あっ、私これ死にますねぇー」
 足の感覚の異常に気付いたのでしょう。
しかし、今更気づいてももう遅いっ!
 サーミスは落とし穴に落ち串刺しになっています。
 「ぷぷぷー。ばーかばーか。そこで死んでなさい」
 あ、首切ってやろうと思ったのに串刺しになりました。
ごめんなさい。
まぁいいわよね。
貴女がかってに落とし穴に落ちて自業自得で串刺しになったのですから。
私は何も悪くないっ!
 ああ、死んだようですね。
少しは身の程をわきまえたでしょうか。
身の程をわきまえないとこうなるんですよ。
ざまぁ(笑)
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