ノーマルポーションしか作れないお姉様は必要ないと追放されたので最強勇者と旅に出ます。帰ったら家族は王に殺されてました。外道は絶対に許さない

 「ノーマルポーションしか作れないお姉様はベランジェ家に必要ありませんわ」
 「出て行って欲しいなら出ていってあげるけど、今後泣きつかれても貴方達を助けたりはしませんからね」
 「あらあら、ノーマルポーションしか作れない低級ポーション士のお姉様が私達を助けてくれるというのかしら」
 どうやら妹は本当に馬鹿なようです。
私がいなくなればどうなるかも分かっていないようですね。
ですがそんな事私の知った事ではありません。
 私は"古今東西縦横行脚"の称号を持つ最強勇者に誘われ私達とはまったく違う文化圏を目指して
旅立ちました。
 え?今更助けてくれ?私達はもう旅立つので知ったことではありません。
 今後何があっても貴方達は助けないと約束したでしょう。
 私達の旅は有意義なものでした。
私達の知らない文化圏では科学も医療も信じられないぐらいに発展していました。
しかし、この地は私達とも関わりがあったのです。
私は旅で多くの事を知りました。
気づいていても気づいていないふりをしている事にも向き合いました。
 「帰りましょう」
 「オールオッケー」
 私達は急いで生まれ育った地に帰りました。
 「リリアンヌ、お母様お父様」
 今更帰ってももう遅い。
 リリアンヌもお母様お父様も国王の怒りを買い白骨死体にされていました。
 怒りが込み上げ私は怒りに支配されます。
 「クソ野郎がぁぁぁぁ」
 私は愛する勇者オポルマンと仲間達と王城に乗り込みました。
 倫理観なんかに支配されるな。
魂に従え。
 私が旅で自覚した事です。
 ハッピーエンドになんてならなくたって行き着いた先が私のエンド。
 そんなにハッピーエンドがお望みなら眠ったまま死にやがれですわ。
私は生きて死ぬ。 
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,576 位 / 193,576件 ファンタジー 44,474 位 / 44,474件

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

むしゃくしゃしてやった、後悔はしていないがやばいとは思っている

F.conoe
ファンタジー
婚約者をないがしろにしていい気になってる王子の国とかまじ終わってるよねー

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です

葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。 王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。 孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。 王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。 働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。 何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。 隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。 そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。 ※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。 ※小説家になろう様でも掲載予定です。

私、平民の娘ですが、皇子様とご縁があるようです

もぐすけ
恋愛
 魔法の魅力に取り憑かれたサーシャは、幼少のときから魔法一筋で頑張って来た甲斐があり、難関の王立魔法学園に入学した。  だが、容姿端麗なサーシャは、同学年の王女から妬まれ、上級生の王子からは側妃になれと言い寄られ、魔法の勉強に集中出来ない日々を過ごしていた。  そんなある日、帝国の魔法好きの皇子兄弟が学園に留学して来て、サーシャから魔法の個人授業を受けたいという話になり、サーシャの人生は大きく動いていく。

運び屋竜騎士はお荷物王女と天を舞う

すだもみぢ
ファンタジー
トールは王国所属の竜騎士なのにとてつもなく貧乏である。 こっそりと竜を使って運送業のようなアルバイトをしていることが、たまたま訪れていた隣国の王女であるアシャーヌにばれてしまう。 アシャーヌは魅了の力を持つと言われる異能力者だが、王位継承争いで弟に命を狙われているため、亡命を希望していた。 「君が運び屋だというのならちょうどいい。私をあの国まで運んでくれれば、この体は君にやろう」 彼女の力を使えば、どんな相手も思いのままになる。金に困ることもなくなる――はず。 色んな思惑の中、トールは彼女からの依頼を受けることになるが、いくら本人が亡命だと言っても表向きは平民による王族の誘拐となり、発覚したり捕まれば当然、死罪。 無事、二人の逃亡は成功するのだろうか。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

邪神降臨~言い伝えの最凶の邪神が現れたので世界は終わり。え、その邪神俺なの…?~

きょろ
ファンタジー
村が魔物に襲われ、戦闘力“1”の主人公は最下級のゴブリンに殴られ死亡した。 しかし、地獄で最強の「氣」をマスターした彼は、地獄より現世へと復活。 地獄での十万年の修行は現世での僅か十秒程度。 晴れて伝説の“最凶の邪神”として復活した主人公は、唯一無二の「氣」の力で世界を収める――。

処理中です...