上 下
1 / 1

1話 「お姉様ぁ~"ぽむぽむふぁんたじぃ"のステ振りどうしたらいいのぉ~教えて~」妹のキクコは自分では何も調べず考えず全て私に聞きます

しおりを挟む
1話
 「お姉様ぁ~"ぽむぽむふぁんたじぃ"のステ振りどうしたらいいのぉ~教えて~」
 はぁ。妹のキクコは自分では何も調べず考えず全て私に聞きます。
そして私の言う事を何も疑いもせず信じて実行してしまうのです。
 「はぁ、少しは自分で考えなさい。全て私に聞いて、私が死んだらどうするつもりよ」
 本当に困ったものです。私はキクコより先に死ぬと思うのです。
あと10年も私は生きているのでしょうか。
妹が姉より先に死ぬなどあってはいけません。
 「どうしよぉ~お姉様が死んだら私どうなるのぉ~教えてお姉様ぁ~」
 本当にどうなるんでしょう。どうにもならないかもしれません。
 「はぁ~それを自分で考えなさいよ。私もお父様もお母様も、いつまでも生きていないわよ」
 「分かったわぁ~お姉様ぁ~キクコ、お姉様お父様お母様が死んだ後どうするか考えてみるわぁ~」
 あら、私が言ったからとはいえキクコが自分で考えてみるなんて。
キクコも少しはスベテヲワタシニ男爵家次期当主としての自覚が出来てきたのかしら。

---およそ1時間後---
 はぁ、キクコはちゃんと自分で考えてるのかしら。
キクコの方が聖女としての素質は高く、聖女としての訓練も私よりもしているのに
スベテヲワタシニ男爵家領第一聖女は私が勤めています。
キクコは何でも私に聞き自分で何も考えないダメダメ子なので、日々の結界を張る作業は出来ても
緊急事態時の対処が自分で出来ません。
なので仕方なく私が第一聖女を務めているのです。
 はぁ、キクコに第一聖女を務めて貰いたいのですが。
 「お姉様ぁ~。キクコ考えてみたわぁ~」
 あら、期待していいのかしら。
私は貴女に期待してるわよキクコ。
貴女は自分で考える事が出来さえすれば優秀な聖女なのですから。
 「何にも思いつかなかったわぁ~お姉様ぁ~。お姉様もお父様お母様も死んだらキクコどうしよ~お姉様ぁ~教えて~。
お姉様なら分かるわよねぇ~」
 はっ?はぁ?はぁ。はぁー。はぁはぁはぁ、呼吸が苦しく不安定になってきました。
もういい加減にして下さい。
キクコはなんでこうなんですか。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?

Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」 私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。 さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。 ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら

キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。 しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。 妹は、私から婚約相手を奪い取った。 いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。 流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。 そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。 それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。 彼は、後悔することになるだろう。 そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。 2人は、大丈夫なのかしら。

パーティー会場で婚約破棄するなんて、物語の中だけだと思います

みこと
ファンタジー
「マルティーナ!貴様はルシア・エレーロ男爵令嬢に悪質な虐めをしていたな。そのような者は俺の妃として相応しくない。よって貴様との婚約の破棄そして、ルシアとの婚約をここに宣言する!!」 ここ、魔術学院の創立記念パーティーの最中、壇上から声高らかに宣言したのは、ベルナルド・アルガンデ。ここ、アルガンデ王国の王太子だ。 何故かふわふわピンク髪の女性がベルナルド王太子にぶら下がって、大きな胸を押し付けている。 私、マルティーナはフローレス侯爵家の次女。残念ながらこのベルナルド王太子の婚約者である。 パーティー会場で婚約破棄って、物語の中だけだと思っていたらこのザマです。 設定はゆるいです。色々とご容赦お願い致しますm(*_ _)m

仰っている意味が分かりません

水姫
ファンタジー
お兄様が何故か王位を継ぐ気満々なのですけれど、何を仰っているのでしょうか? 常識知らずの迷惑な兄と次代の王のやり取りです。 ※過去に投稿したものを手直し後再度投稿しています。

公爵令嬢はアホ係から卒業する

依智川ゆかり
ファンタジー
『エルメリア・バーンフラウト! お前との婚約を破棄すると、ここに宣言する!!」  婚約相手だったアルフォード王子からそんな宣言を受けたエルメリア。  そんな王子は、数日後バーンフラウト家にて、土下座を披露する事になる。   いや、婚約破棄自体はむしろ願ったり叶ったりだったんですが、あなた本当に分かってます?  何故、私があなたと婚約する事になったのか。そして、何故公爵令嬢である私が『アホ係』と呼ばれるようになったのか。  エルメリアはアルフォード王子……いや、アホ王子に話し始めた。  彼女が『アホ係』となった経緯を、嘘偽りなく。    *『小説家になろう』でも公開しています。

処理中です...