低収入無駄飯ぐらいの夫が離婚したいと言うので離婚しました。私の妹と自堕落に生きたいようです。元夫も妹も大人なので責任は自分でとって下さいね

 「おかえりノカン、今日も帰りが早いわね」
 「ああ、毎日がノー残業デーなんだ」
 「そう、なら給料を増やせばいいんじゃないかしら。
努力して独立する人もいるのよ」
 「デレポタやってたいし、僕は昇格も独立も興味ないよ」
 ろくに稼ぎもせず無駄飯ぐらいの夫にうんざり。
もう我慢の限界です。
 「うるさいなぁ。僕はデレポタやっていたいんだよ」
 !!うるさい?
私は貴方のためも思って言ってるんですが。
やれやれ、これはもう更生もできないでしょう。
 「僕は君のようにうるさい妻より君の妹のマレッタのようにうるさくない女性が好きなんだ」
 妹はうるさいぐらいなんですが、貴方の言ううるさいっていうのは
自分にとって向上を促す者をうるさいと言ってるだけですよね。
 「そうよお姉様。私達は愛し合ってるの。真実の愛よ」
 「離婚してくれないかな。慰謝料はお父様お母様に払ってもらうよ」
 はぁ、どうしてこうも自立心がないのでしょう。
 「離婚はしてあげますけど、貴方達ももう大人なのですから、責任は自分でとって下さいね」
慰謝料を両親に払ってもらおうと思うなんて、これはもう拷問処刑してあげた方がいいでしょう。
 「助けてくれヒエナ。痛いよ。苦しいよ、怖いよ」
 「お姉様、助けて。ごめんなさい。私死にたくない。生きたい」
 「えっ。なんでですか。なんで私が貴方達を助けないといけないのですか」
 「泣きついても助けませんよと言いましたよね」
 『お姉様に助けてもらう事なんてないわよ』と言ったのは誰でしたかねぇ。
 「お兄様は本当に情けない人だった。死んでくれてよかった」
 元第4王子にしてイケイケイケメン国王タトスは両親と兄2人を殺して王位を継いだ
空腹精神の塊のような前国王の妾の子です。
 「俺はもっと上を目指す。てっぺんだ。てっぺん目指さないと俺は呼吸ができない」
タトスはてっぺん目指していないと呼吸ができない王族の中の王族のような国王です。
これはこれで問題ありますね。
ガロトア国王タトスに愛されて幸せに暮らしていますが、夫は長生きできそうにありません。
 「てっぺんまで走るの辞めるぐらいなら死んだ方がましだ」
 あれ、これ私も死への道を一緒に走る感じですか。
 「両親殺してお兄様2人殺して、お兄様が拷問処刑されてるの見て喜んでた俺が、地獄で永遠に苦しむ以外の死後なんてないだろ」
 「お前も助けを求める妹が拷問処刑されるのを笑って見てたんだ、俺と一緒だろ」
 「俺達には地獄しか待ってないんだよ」
 俺達って、なんで俺達なのでしょう。その達って私も入ってますか?
 そういえば、教えられましたね。
 『許しちゃいなよ』
 そんな、何万回と教えられた言葉が頭をよぎります。
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