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美香の場合❶
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「美香…、いいだろう…」
「イ、イヤ…。結婚するまでは我慢してくれるって約束したじゃない!」
雰囲気よく、舌を絡ませるようなキスをしてくれた美香は、下半身に手を触れようとする俊樹の右手をそっと払い除け、身体を離した。
「後一ヶ月で結婚式なんだから、それが終わればいつでもできるでしょう?
約束だから我慢してよ」
美香との結婚式を一ヶ月後に控えた俊樹は、美香とのセックスは結婚するまではやらないとの約束をさせられていたのであった。
俊樹にしてみれば拷問に近い約束であったが、美香の言う通り結婚さえすればいつでもできるので我慢することにしたのだ。
それほど美香はいい女だった。
俊樹が今まで付き合った女の誰よりも魅力的で、美香とやれないことが余計に結婚への意識を高めさせたのだった。
先週美香のお父さんと会い、自分の両親も紹介した。
そして来月には結婚式を挙げるところまでこぎつけた。
俊樹の気持ちは体と一緒で昂っていたのだった。
美香と出会ってまだ三ヶ月しか経っていない。
俊樹の常務昇進パーティーの時に知り合いの女性の友人が新川美香だった。
美香は他のどの女性より魅力的で、俊樹は生まれて初めての一目惚れという体験をした。
女性経験はわりとある方だと自負していたが、美香の前だとからっきしダメで、その時から結婚するならこいつしかいない!と決めてしまったほどだ。
そして猛アタックの連続でようやく結婚にありつくことができたのだった。
だが、最初に約束さされたのは、結婚式までは必ず処女でいさせてくれること。
これは亡くなったお母さんの遺言らしく、それだけは頑なに守ってくれるように頼まれたのであった。
この約束は俊樹にとって、何よりもきついものだった。
いつも女性と付き合う時はすぐに関係を持ち、奉仕のセックスを望む俊樹であったが、この時ばかりは長い長いお預けを食らうことになってしまった。
しかも、当たり前のようにその間ほかの女性とのセックスなどあった場合は、すぐに婚約解消で、多額の賠償金を払う約束もさせられてしまったのだ。
当たり前といえば当たり前のことだが、セックスマシーン化していた俊樹にとっては、地獄の三ヶ月であった。
しかしそれも後一ヶ月で終わる。
だが、この一ヶ月が長いのだった。
「イ、イヤ…。結婚するまでは我慢してくれるって約束したじゃない!」
雰囲気よく、舌を絡ませるようなキスをしてくれた美香は、下半身に手を触れようとする俊樹の右手をそっと払い除け、身体を離した。
「後一ヶ月で結婚式なんだから、それが終わればいつでもできるでしょう?
約束だから我慢してよ」
美香との結婚式を一ヶ月後に控えた俊樹は、美香とのセックスは結婚するまではやらないとの約束をさせられていたのであった。
俊樹にしてみれば拷問に近い約束であったが、美香の言う通り結婚さえすればいつでもできるので我慢することにしたのだ。
それほど美香はいい女だった。
俊樹が今まで付き合った女の誰よりも魅力的で、美香とやれないことが余計に結婚への意識を高めさせたのだった。
先週美香のお父さんと会い、自分の両親も紹介した。
そして来月には結婚式を挙げるところまでこぎつけた。
俊樹の気持ちは体と一緒で昂っていたのだった。
美香と出会ってまだ三ヶ月しか経っていない。
俊樹の常務昇進パーティーの時に知り合いの女性の友人が新川美香だった。
美香は他のどの女性より魅力的で、俊樹は生まれて初めての一目惚れという体験をした。
女性経験はわりとある方だと自負していたが、美香の前だとからっきしダメで、その時から結婚するならこいつしかいない!と決めてしまったほどだ。
そして猛アタックの連続でようやく結婚にありつくことができたのだった。
だが、最初に約束さされたのは、結婚式までは必ず処女でいさせてくれること。
これは亡くなったお母さんの遺言らしく、それだけは頑なに守ってくれるように頼まれたのであった。
この約束は俊樹にとって、何よりもきついものだった。
いつも女性と付き合う時はすぐに関係を持ち、奉仕のセックスを望む俊樹であったが、この時ばかりは長い長いお預けを食らうことになってしまった。
しかも、当たり前のようにその間ほかの女性とのセックスなどあった場合は、すぐに婚約解消で、多額の賠償金を払う約束もさせられてしまったのだ。
当たり前といえば当たり前のことだが、セックスマシーン化していた俊樹にとっては、地獄の三ヶ月であった。
しかしそれも後一ヶ月で終わる。
だが、この一ヶ月が長いのだった。
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