13 / 16
給付金詐欺②(生活保護)
しおりを挟む
実は峰夫は年末から生活保護の申請を出すつもりでいたのだ。
給付金がいつ、どのくらい出るのかをいち早く調べ上げてギリギリまで借りまくり、そして保護の申請を出す。
普通は申請を出して半年間は認可が下りない。
手続きが面倒な上、なかなか認可が下りないのが現状だ。
そこはスッポンの峰と西成で言われている峰夫である。
知り合いの区役所の職員を上手く操作しながら生活保護の申請くらい朝飯前であった。
生活保護を受けるとアパートの敷金などを区が負担してくれる。
つまり寝るとこには困る事はない。
しかも仕事などする事なく生活費をくれるのである。
勿論額は大した事はないが、それでも家賃入れたら十二万円ほどはある。
たまに日雇いのバイトでもすれば、毎日汗水垂らして仕事に追われている人よりも月の収入が多い時もある。
頭は使わないと損だ…。
仕事で毎日働く人を見ながら峰夫は何時もそう思っていた。
生活保護を受けている人の数は全国で百六十万世帯。
人数にして二百万人を超えていて年々増加の傾向にある。
全国民の五十人に一人が生活保護者なのである。
その中の一人になるだけなんだ…と峰夫は感じていた。
いろんな制限があるが、昭和の時代と違って権利も主張される様になり、それ程人の目は気にならなくなってきた。
ただし扶養照会があるのだけは気をつけなくてはいけない。
聞き馴れない扶養照会制度とは?
簡単に言えば親とか兄弟とかの三親等以内の親族に貴方が生活保護の申請をしているのですが、「何とか援助できませんか?」
と連絡があるという制度のことだ。
連絡が行くのが嫌な人は生活保護の申請をすることができなかった。
それが二千二十一年の四月から扶養照会は適切ではない。
または扶養が期待できない事を説明すれば、実質的に照会を止められる事になった。
まあ、峰男にしてみれば親族らし親族はいないし、照会されたとしても何ら問題はないわけだからこの制度は峰夫にしてみれば全く関係のない事だった。
法律の専門家でもないし、勉学に長けていたわけでもない峰夫だったが、そういった法律の網を掻い潜るのだけは得意だった。
この男は死ぬ迄この生活のままであろう。
別にこの峰夫の様に生活保護の申請を出すのは構わないが、決して裕福になれるわけではない。
勿論リスクも伴うのだ。
出来るだけ普通の生活ができる間は生活保護はしないほうがいいだろう。
だが、この詐欺の真似事は絶対にやってはいけません。
警察に捕まっても責任は取れませんから…!
給付金がいつ、どのくらい出るのかをいち早く調べ上げてギリギリまで借りまくり、そして保護の申請を出す。
普通は申請を出して半年間は認可が下りない。
手続きが面倒な上、なかなか認可が下りないのが現状だ。
そこはスッポンの峰と西成で言われている峰夫である。
知り合いの区役所の職員を上手く操作しながら生活保護の申請くらい朝飯前であった。
生活保護を受けるとアパートの敷金などを区が負担してくれる。
つまり寝るとこには困る事はない。
しかも仕事などする事なく生活費をくれるのである。
勿論額は大した事はないが、それでも家賃入れたら十二万円ほどはある。
たまに日雇いのバイトでもすれば、毎日汗水垂らして仕事に追われている人よりも月の収入が多い時もある。
頭は使わないと損だ…。
仕事で毎日働く人を見ながら峰夫は何時もそう思っていた。
生活保護を受けている人の数は全国で百六十万世帯。
人数にして二百万人を超えていて年々増加の傾向にある。
全国民の五十人に一人が生活保護者なのである。
その中の一人になるだけなんだ…と峰夫は感じていた。
いろんな制限があるが、昭和の時代と違って権利も主張される様になり、それ程人の目は気にならなくなってきた。
ただし扶養照会があるのだけは気をつけなくてはいけない。
聞き馴れない扶養照会制度とは?
簡単に言えば親とか兄弟とかの三親等以内の親族に貴方が生活保護の申請をしているのですが、「何とか援助できませんか?」
と連絡があるという制度のことだ。
連絡が行くのが嫌な人は生活保護の申請をすることができなかった。
それが二千二十一年の四月から扶養照会は適切ではない。
または扶養が期待できない事を説明すれば、実質的に照会を止められる事になった。
まあ、峰男にしてみれば親族らし親族はいないし、照会されたとしても何ら問題はないわけだからこの制度は峰夫にしてみれば全く関係のない事だった。
法律の専門家でもないし、勉学に長けていたわけでもない峰夫だったが、そういった法律の網を掻い潜るのだけは得意だった。
この男は死ぬ迄この生活のままであろう。
別にこの峰夫の様に生活保護の申請を出すのは構わないが、決して裕福になれるわけではない。
勿論リスクも伴うのだ。
出来るだけ普通の生活ができる間は生活保護はしないほうがいいだろう。
だが、この詐欺の真似事は絶対にやってはいけません。
警察に捕まっても責任は取れませんから…!
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる