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メンバーの解体
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私は詐欺メンバーの三人に通帳と印鑑、カードを渡し、後は自分で保険料を入金して給付金は全部自分で得られるようになるという話をした。
明は私が何か新しい仕事をする時についてくるとのことで話はついた。
浩司ともう一人のメンバーは自分の保険の給付金を全て得られるので喜んだ。
後は一村だった。
この詐欺を何故辞めるのかを説明しなければならず一応いろんな相談に乗ると言っていた手前、言い方を考える必要があった。
別にほっとくという選択肢もあったが、やはりちゃんと話をしといた方がいいと思い、話をすることにした。
私は大阪に出向いた。
あらかじめの話は一村にしておいた。
この詐欺を辞めてちゃんとした堅気に戻ると話したのだったが、一村はこの詐欺を本格的にしだしたのだから今抜けてもらうのは困るというのだ。
私からすれば一村に全てを教えたつもりだったし、一村の方が詐欺に関しては抜きん出ていたので自分なら私がいなくとも出来ると言った。
だがそういう問題ではないと言ってきたのだった。
まあ一村の言い分も分からなくはなかった。
この保険金詐欺を考えたのは私だ。
その私がいい思いをして、いい時に抜けるなんてことは一村には許せなかったのだろう。
一応取り分とは言え、金を貰って分からないことは聞いて来いと言ったのだ。
今抜けてもらうと困ると言うのも当然のことかもしれなかった。
私は困った。
今更メンバーにはまたやるからとは言えないし、また言うつもりもなかった。
仕方なしに一応帰るけど、何かあれば連絡をしてくれと言って帰ってきたのだった。
帰って直美に詐欺を辞めたことを告げた。
直美は喜びを体で表現した。
やはり詐欺などして欲しくはなかったのだ。
普通の生活がいちばん幸せであることは直美はわかっていたからだ。
わかっていなかったのは私であった。
私はこれからの仕事を直美と共に考えていこうと話していた。
その時私の携帯が鳴った。
それは私が恐れていた事だった。
明は私が何か新しい仕事をする時についてくるとのことで話はついた。
浩司ともう一人のメンバーは自分の保険の給付金を全て得られるので喜んだ。
後は一村だった。
この詐欺を何故辞めるのかを説明しなければならず一応いろんな相談に乗ると言っていた手前、言い方を考える必要があった。
別にほっとくという選択肢もあったが、やはりちゃんと話をしといた方がいいと思い、話をすることにした。
私は大阪に出向いた。
あらかじめの話は一村にしておいた。
この詐欺を辞めてちゃんとした堅気に戻ると話したのだったが、一村はこの詐欺を本格的にしだしたのだから今抜けてもらうのは困るというのだ。
私からすれば一村に全てを教えたつもりだったし、一村の方が詐欺に関しては抜きん出ていたので自分なら私がいなくとも出来ると言った。
だがそういう問題ではないと言ってきたのだった。
まあ一村の言い分も分からなくはなかった。
この保険金詐欺を考えたのは私だ。
その私がいい思いをして、いい時に抜けるなんてことは一村には許せなかったのだろう。
一応取り分とは言え、金を貰って分からないことは聞いて来いと言ったのだ。
今抜けてもらうと困ると言うのも当然のことかもしれなかった。
私は困った。
今更メンバーにはまたやるからとは言えないし、また言うつもりもなかった。
仕方なしに一応帰るけど、何かあれば連絡をしてくれと言って帰ってきたのだった。
帰って直美に詐欺を辞めたことを告げた。
直美は喜びを体で表現した。
やはり詐欺などして欲しくはなかったのだ。
普通の生活がいちばん幸せであることは直美はわかっていたからだ。
わかっていなかったのは私であった。
私はこれからの仕事を直美と共に考えていこうと話していた。
その時私の携帯が鳴った。
それは私が恐れていた事だった。
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