ファイナルトリック

黒崎伸一郎

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志保の誕生日

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志保と付き合い出したケントはどんどんマジックを世界に排出する様になった。
それは何かが弾けた様に浮かび上がる新マジックだった。
志保と付き合い出して、いやセックスをした後からケントは何かにとりつかれたかの様に浮かび上がる新マジックはマジシャンの間でも話題だった。
もちろん有名になることで妬みや僻みを持たれることがあるのはいうまでもないことだったがそれは仕方のないことだった。
だがケントはそんなことは全く自分には関係のないことだと思い込んでいたのである。
ケントの新マジックはカードありコインありだったが空中で物体を止めて動かすものが今までのマジックにない不思議な動き方で見る人を???の世界に入り込ませた。
だがやはり世界中の人々の注目はテレポートで他のマジックとのインパクトの違いを感じざるを得ないのだった。
マジックショーの開催まであと3ヶ月となり人々の注目は集まるばかりであった。
マジックには面白さを入れたのが昨今注目を浴びている。
驚きと笑いを混合させたマジックである。
ケントは昔それをマジックに入れ込もうとしたこともあった。
何度も練習したがやはり自分とはジャンルが違った。
コミックなマジックは自分には合わないと悟ったのだ。
それからケントは消えるマジックに力を入れる様になった。
それを磨き極めたものがテレポーションであるとケントは語る。
ただテレポートは全ての念を集中させて行うために体力の限界まで使い果たすのだ。
だから何度も続けてテレポートをすることができないらしい。
何度もケントのマジックルームに入ったことのある志保でさえケントのテレポートの練習を見たことはない。
今度のTVでどんなテレポートをするのかさえ話さないのだ。
ケントにはそれを話せないわけがあった。
志保にさえ話せないわけが…。

今日は志保の22歳の誕生日だった。
ケントは誕生日プレゼントを用意していた。
1ヶ月前にティファニーに特別に注文した指輪が昨日届いた。
それを志保に渡すつもりだった。
ケントは志保と関係をもって以来志保にぞっこんだった。
確かにチャーミングだったがそこまでのめり込むほどの女には思えない。
何故?
やはり身体の相性だった。
志保は身体も良かったがそれよりもセックスでのテクニックが素晴らしく今までにないエクスタシーを何度も感じたのだ。
そのエクスタシーを体が覚えてしまい、自分の体がそれを欲するのだった。
だからケントは志保と毎日でもデートがしたかったのである。

志保もケントとのデートのために前もってバイトの予定を休みに変えて会う約束をしていた。
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