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志保との恋
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ケントは八坂志保をデートに誘った。
ケントは身長は170センチあるかないかで背は高い方ではない。ありきたりの顔だが決してブサイクな方ではない。
ハンサムというほどではないがどちらかと言えば可愛らしい坊ちゃんタイプだ。
冗談も言えるし憎まれる様子はない。
ただ今や売れっ子のマジシャンだけに誰かが蹴落としに来るという可能性は否めない。
それはマジック界においては当たり前にあることだった。
「待ちました?」
約束の時間に一分遅れて志保は来た。
コーヒーハウスでは制服を着ていたので割と幼い感じだったがデートでは22歳にしては大人っぽいイメージだった。
「いや、僕も今きたところだから…!
今日はありがとう。
誘ったとき断られるんじゃないかと思ってドキドキしたよ…!!」
「ケントさん、皆んなに誘ってるんじゃないですか?…?」
「何言ってるんだよ!
志保ちゃんの笑顔見るために上の事務所借りたんだよ…」
「エ~ッ!嘘でも嬉しい。
そんな事ケントさんから言ってもらえるなんて…。 私、志村ケントのファンなんです。
テレビ見てカッコよかったです!」
「テレポートした後、気を失ってしまって倒れちゃったからカッコ悪かったよ」
「そんな事ないですよ!…。
でも大丈夫でした?身体…?」
「うん!あの後一週間病院で休養したからもう大丈夫!」
「心配したんですよ!全く顔見せなかったから…」
「ゴメン、ゴメン…!医者に安静だって言われたから何処にも行けなかったんだ」
「そうなんですね。でも元気になって本当に安心しました。
本当に無理しないでくださいね」
志保はケントの身体を心配してくれていた。
それがケントには凄く嬉しかった。
ケントは思い切って好きだと告白した。
付き合って欲しいとの思いも告げた。
志保はそれを少し考えた後で黙って頷いた。
ケントはオッケーのサインだと思い思わず
「やった!テレポートする時より緊張しちゃったよ…!」
と嘯いた。
ケントはそれは純愛だと信じて疑わなかった。
甘い罠だとは知らずに……!
ケントは身長は170センチあるかないかで背は高い方ではない。ありきたりの顔だが決してブサイクな方ではない。
ハンサムというほどではないがどちらかと言えば可愛らしい坊ちゃんタイプだ。
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ただ今や売れっ子のマジシャンだけに誰かが蹴落としに来るという可能性は否めない。
それはマジック界においては当たり前にあることだった。
「待ちました?」
約束の時間に一分遅れて志保は来た。
コーヒーハウスでは制服を着ていたので割と幼い感じだったがデートでは22歳にしては大人っぽいイメージだった。
「いや、僕も今きたところだから…!
今日はありがとう。
誘ったとき断られるんじゃないかと思ってドキドキしたよ…!!」
「ケントさん、皆んなに誘ってるんじゃないですか?…?」
「何言ってるんだよ!
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「エ~ッ!嘘でも嬉しい。
そんな事ケントさんから言ってもらえるなんて…。 私、志村ケントのファンなんです。
テレビ見てカッコよかったです!」
「テレポートした後、気を失ってしまって倒れちゃったからカッコ悪かったよ」
「そんな事ないですよ!…。
でも大丈夫でした?身体…?」
「うん!あの後一週間病院で休養したからもう大丈夫!」
「心配したんですよ!全く顔見せなかったから…」
「ゴメン、ゴメン…!医者に安静だって言われたから何処にも行けなかったんだ」
「そうなんですね。でも元気になって本当に安心しました。
本当に無理しないでくださいね」
志保はケントの身体を心配してくれていた。
それがケントには凄く嬉しかった。
ケントは思い切って好きだと告白した。
付き合って欲しいとの思いも告げた。
志保はそれを少し考えた後で黙って頷いた。
ケントはオッケーのサインだと思い思わず
「やった!テレポートする時より緊張しちゃったよ…!」
と嘯いた。
ケントはそれは純愛だと信じて疑わなかった。
甘い罠だとは知らずに……!
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