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【第二章】魔王の子は魔王
【第六節】おお勇者よ以下省略
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……どこだここ。暗く、狭い場所で目が覚めた。手足を伸ばそうとするけど、硬い何かに遮られ【気をつけ】の体勢をさせられている。まだ夢の続き? どこから夢で、どこからが現実?
思い出そう。学校帰りの工事現場前。倒れてきた足場の下敷きになり、目を覚ますと背中から腕が生えた強そうな女の人に「神から【勇者】に選ばれた」と告げられた。夢かと思いなされるがままに光を潜り抜けると、大男に首を――――首は……あった。両手で触り、付いているのを確かめる。息を吸い、胸の肺が広がるのを実感する。
ああ、良かった。私は生きている。まだ悪夢からは覚めず、囚われたままだけど。とにかく、ここからまずは出なきゃ。うつ伏せか、仰向けか……背中は柔らかい植物と布団、正面はざらついた木のように乾いた感触。右手の甲で正面の壁を軽く叩くと、薄い板一枚先には何もないように感じた。両手を押し当て精一杯力を込め――触れた瞬間、板が軽快な音と共に弾け飛び、視界が一気に明るくなる。
「眩し……けほっ!! けほ、けほ……」
舞い上がった埃に咽て、眩しさに瞼をきつく閉じながら上半身を起こす。先程まで無音だったのにも関わらず周囲からは環境音が津波の様に溢れ、鼓膜を不快に震える。うるさい。ゆっくりと瞼を開けるとそこは煉瓦の壁がむき出しになり、青い空が硝子の無い窓から見える部屋だった。土臭く、血生臭い。出入り口と反対の壁際には麻袋がいくつも詰まれ、破れた穴からは生気の無い手足がはみ出ていた。
「おえ……趣味悪……」
押し込められていたのは木製の棺で、更に拘束具付きの最悪な作業台へと載せられている。棺の縁へ手をかけ立ち上がり、灰色の石床へと両脚を降ろした。視界の端に赤い物が映り、自分の服へと視線を落とす。既に乾いているけど襟元から血に染まり、緑のスカートの裾まで真っ赤に染まり切っている。手甲や腰に巻いたポーチ付きベルトもそのままで、私はあの瞬間首を刎ねられたことになっているらしい。
頬つねり、軽く叩く。痛いし意識もはっきりしているが、まだ夢から覚めないか。そんなことをして現実か否か確かめていると、背後に大きな気配を感じて振り返る。
「これは……あの【ステータス】? でも、体力が……ない?」
視線の先には白い文字と数値がいくつも浮かび上がる【ステータス】。レベル99のままだが体力が【0】になって、それ以外の数値は20000前後と表記がおかしい。一番下の【経験値】の部分には【1】と浮かび上がっており、次のレベルまでの要求経験値を赤く光って示している。
……昔、飽きて途中で投げ出してしまったRPGゲームを思い出した。ステータスを全てをカンストしなければ、ラスボスを倒せない作業ゲー。ストーリーは王道でのめり込みやすくて面白かったけど、レベル80くらいまでになると終盤の敵でさえ所持してる経験値が少な過ぎて、あれこれ試したものの結局ラスボスで詰んでしまい中古のゲーム屋へ売ってしまったのが懐かしい。
「………………」
もし……これがあの日投げだした私が招いた悪夢なら、経験値をかき集めてカンストを目指し、ラスボスの【魔王】を倒せば悪夢から覚めるのかも。だってこんな世界、現実である筈ないんだから。
「――おぉい、こっちだ。あの【魔女】がまたぶっ飛ばしたかもしれねぇ」
「またかぁ、これで何度目だよ。修理用の煉瓦と接合剤の補充がおいつかねぇよ」
「ベファーナさん、今度はな――おぉっとっ!? 大丈夫か嬢ちゃんっ!? 血塗れじゃねぇかっ!?」
鳥のような黄色い嘴に鮮やかな羽毛を体表へ生やした魔物達が、つま先とかかとに付いた長い爪と細い足で器用に歩いて部屋へ入って来た。大きな黒いオーバーオールを着た三羽は大きな黄色い目をくるくると回しては、両腕の翼を広げて驚きを露わにしているらしい。
「てぇへんだっ!! 死体が勝手に生き返っちまったっ!!」
「どうするっ!? 一先ずヴォルガード王様へ……いや、ベファーナさんに――」
――【観察眼スキル】を使う。……魔物の背後にも数字の羅列が浮かび上がり、レベル20・19・21という数字や各種数値、【所持経験値】まで表示された。つまり――この鳥達は私の敵って認識でいいか。
「……【プロメタ・ラウス】」
「ん? なん――――」
――目の前の緑色の一羽を指差し、【火の呪文】を呟く。魔物が言葉を発しきる前に青い炎が身体から吹き上がり――全身を燃やし尽くす。その後数秒で炎は消え、真っ黒に炭化した人型の何かだけが残り、ぐらついて倒れると砕けて砂状の炭になって石床へと広がった。呆然と立ち尽くす二羽は無視して、こっちの【ステータス】を確認。
レベル118、体力0、魔力31846、力29991、防御力30057、速力28229――……レベルは上ったし、各数値は一万前後増えている。考え方は当たってる。魔物達を倒しまくれば経験値が手に入り、【ステータス】も上がるんだ。ゲームそのままの分かりやすい世界観。増えすぎた数字が読むのにうっとおしいけど、一撃で倒せれば魔力も力も関係ない。
「……ろろろ、ロバーツ……っ!? お前……今、ロバーツに――」
「――【オケ・アニデ】」
「!? がぼぼっ!? おぼ――――」
詰め寄った黄色の鳥に向かい【水の呪文】を呟くと、口から大量の水を吐き出し始める。魔物はその場へ膝から崩れると、地面へ上半身が倒れる際に全身が無色透明な液体へと変わり、周囲へ飛沫が飛び散った。
「うわっ、キモっ!? 水魔法はやめといた方がいいなぁ……」
「ワンドぉっ!? ひ、ひぃ……なん、なんだってんだぁっ!?」
怯えた様子で尻もちを突き、部屋の隅へと逃げる赤い鳥の魔物は情けない声を出す。……なんでそんな目で見るの。化け物はどう考えてもそっちだし、仮にも私は【勇者】だ。良くて憂悶果敢、悪くて獣の様に襲い掛かって来るもんだと思ってたのに、【チュートリアル】がこれじゃ弱い者いじめをしてる気分になるじゃん。気持ち良くできないってのは、やっぱり悪夢だからなんだろうなぁ。
「やめてくれぇ……だれかぁ、べ、ベファ――」
「――【アーサ・ソル】」
「ひぁっ――げけ――」
――『バチン』と静電気とよく似た音と共に全身が一瞬青く発光した鳥の魔物は、口から煙を上げぐったりと壁へ寄りかかるように倒れた。嘴から出た黒い舌はだらりと垂れ下がり、眼球が飛び出しそうになってる。……これも気持ち悪い。他二つと違い、死体が残るって意味ではもっと気持ち悪い。他にもいくつか使える魔法はあるけど、この感じだと【火の魔法】が一番まともっぽい。
レベルは【146】、体力は【0】のままだが各ステータスは五万弱。これだけサクサクレベルが上がってしまうとインフレが激しそうだが、あのゲームの通りなら【魔王】はもっと強かった。足元の水溜まりを踏まないよう飛び越え、炭の山をブーツで蹴り飛ばして部屋の外へと出た。太陽の光は夢の中でも健在。心地よい温かさを体表へ感じ、伸びをする。
「ん~……とりあえず目指すはカンストかぁ。こんな悪夢からはさっさと覚めて、学校に行かないと。……いや、授業中にも一回寝てたし、そこからが夢? それとも居眠りした朝のバスの中かな?」
起きた時にはベッドの中か、バスの中か、はたまた授業中か。工事現場で倒れてきた足場の下敷きになった時点で間違いなく夢の中。どこで寝たか分からないのは不安だけどそれはそれとして、今は悪夢から覚める方法をレベル上げしながら探さなきゃ。向こうの通りで歩き回ってる化け物じみた姿の魔物も見えるし、ここは魔王軍の本拠地かな。
「でも、喋る魔物ってほんと気持ち悪い。死体も消えないしリアルだし……そもそも、こっちは世界を救う【勇者】だっての。正義の英雄様なのに、悪いことしてる気分になるじゃん」
思い出そう。学校帰りの工事現場前。倒れてきた足場の下敷きになり、目を覚ますと背中から腕が生えた強そうな女の人に「神から【勇者】に選ばれた」と告げられた。夢かと思いなされるがままに光を潜り抜けると、大男に首を――――首は……あった。両手で触り、付いているのを確かめる。息を吸い、胸の肺が広がるのを実感する。
ああ、良かった。私は生きている。まだ悪夢からは覚めず、囚われたままだけど。とにかく、ここからまずは出なきゃ。うつ伏せか、仰向けか……背中は柔らかい植物と布団、正面はざらついた木のように乾いた感触。右手の甲で正面の壁を軽く叩くと、薄い板一枚先には何もないように感じた。両手を押し当て精一杯力を込め――触れた瞬間、板が軽快な音と共に弾け飛び、視界が一気に明るくなる。
「眩し……けほっ!! けほ、けほ……」
舞い上がった埃に咽て、眩しさに瞼をきつく閉じながら上半身を起こす。先程まで無音だったのにも関わらず周囲からは環境音が津波の様に溢れ、鼓膜を不快に震える。うるさい。ゆっくりと瞼を開けるとそこは煉瓦の壁がむき出しになり、青い空が硝子の無い窓から見える部屋だった。土臭く、血生臭い。出入り口と反対の壁際には麻袋がいくつも詰まれ、破れた穴からは生気の無い手足がはみ出ていた。
「おえ……趣味悪……」
押し込められていたのは木製の棺で、更に拘束具付きの最悪な作業台へと載せられている。棺の縁へ手をかけ立ち上がり、灰色の石床へと両脚を降ろした。視界の端に赤い物が映り、自分の服へと視線を落とす。既に乾いているけど襟元から血に染まり、緑のスカートの裾まで真っ赤に染まり切っている。手甲や腰に巻いたポーチ付きベルトもそのままで、私はあの瞬間首を刎ねられたことになっているらしい。
頬つねり、軽く叩く。痛いし意識もはっきりしているが、まだ夢から覚めないか。そんなことをして現実か否か確かめていると、背後に大きな気配を感じて振り返る。
「これは……あの【ステータス】? でも、体力が……ない?」
視線の先には白い文字と数値がいくつも浮かび上がる【ステータス】。レベル99のままだが体力が【0】になって、それ以外の数値は20000前後と表記がおかしい。一番下の【経験値】の部分には【1】と浮かび上がっており、次のレベルまでの要求経験値を赤く光って示している。
……昔、飽きて途中で投げ出してしまったRPGゲームを思い出した。ステータスを全てをカンストしなければ、ラスボスを倒せない作業ゲー。ストーリーは王道でのめり込みやすくて面白かったけど、レベル80くらいまでになると終盤の敵でさえ所持してる経験値が少な過ぎて、あれこれ試したものの結局ラスボスで詰んでしまい中古のゲーム屋へ売ってしまったのが懐かしい。
「………………」
もし……これがあの日投げだした私が招いた悪夢なら、経験値をかき集めてカンストを目指し、ラスボスの【魔王】を倒せば悪夢から覚めるのかも。だってこんな世界、現実である筈ないんだから。
「――おぉい、こっちだ。あの【魔女】がまたぶっ飛ばしたかもしれねぇ」
「またかぁ、これで何度目だよ。修理用の煉瓦と接合剤の補充がおいつかねぇよ」
「ベファーナさん、今度はな――おぉっとっ!? 大丈夫か嬢ちゃんっ!? 血塗れじゃねぇかっ!?」
鳥のような黄色い嘴に鮮やかな羽毛を体表へ生やした魔物達が、つま先とかかとに付いた長い爪と細い足で器用に歩いて部屋へ入って来た。大きな黒いオーバーオールを着た三羽は大きな黄色い目をくるくると回しては、両腕の翼を広げて驚きを露わにしているらしい。
「てぇへんだっ!! 死体が勝手に生き返っちまったっ!!」
「どうするっ!? 一先ずヴォルガード王様へ……いや、ベファーナさんに――」
――【観察眼スキル】を使う。……魔物の背後にも数字の羅列が浮かび上がり、レベル20・19・21という数字や各種数値、【所持経験値】まで表示された。つまり――この鳥達は私の敵って認識でいいか。
「……【プロメタ・ラウス】」
「ん? なん――――」
――目の前の緑色の一羽を指差し、【火の呪文】を呟く。魔物が言葉を発しきる前に青い炎が身体から吹き上がり――全身を燃やし尽くす。その後数秒で炎は消え、真っ黒に炭化した人型の何かだけが残り、ぐらついて倒れると砕けて砂状の炭になって石床へと広がった。呆然と立ち尽くす二羽は無視して、こっちの【ステータス】を確認。
レベル118、体力0、魔力31846、力29991、防御力30057、速力28229――……レベルは上ったし、各数値は一万前後増えている。考え方は当たってる。魔物達を倒しまくれば経験値が手に入り、【ステータス】も上がるんだ。ゲームそのままの分かりやすい世界観。増えすぎた数字が読むのにうっとおしいけど、一撃で倒せれば魔力も力も関係ない。
「……ろろろ、ロバーツ……っ!? お前……今、ロバーツに――」
「――【オケ・アニデ】」
「!? がぼぼっ!? おぼ――――」
詰め寄った黄色の鳥に向かい【水の呪文】を呟くと、口から大量の水を吐き出し始める。魔物はその場へ膝から崩れると、地面へ上半身が倒れる際に全身が無色透明な液体へと変わり、周囲へ飛沫が飛び散った。
「うわっ、キモっ!? 水魔法はやめといた方がいいなぁ……」
「ワンドぉっ!? ひ、ひぃ……なん、なんだってんだぁっ!?」
怯えた様子で尻もちを突き、部屋の隅へと逃げる赤い鳥の魔物は情けない声を出す。……なんでそんな目で見るの。化け物はどう考えてもそっちだし、仮にも私は【勇者】だ。良くて憂悶果敢、悪くて獣の様に襲い掛かって来るもんだと思ってたのに、【チュートリアル】がこれじゃ弱い者いじめをしてる気分になるじゃん。気持ち良くできないってのは、やっぱり悪夢だからなんだろうなぁ。
「やめてくれぇ……だれかぁ、べ、ベファ――」
「――【アーサ・ソル】」
「ひぁっ――げけ――」
――『バチン』と静電気とよく似た音と共に全身が一瞬青く発光した鳥の魔物は、口から煙を上げぐったりと壁へ寄りかかるように倒れた。嘴から出た黒い舌はだらりと垂れ下がり、眼球が飛び出しそうになってる。……これも気持ち悪い。他二つと違い、死体が残るって意味ではもっと気持ち悪い。他にもいくつか使える魔法はあるけど、この感じだと【火の魔法】が一番まともっぽい。
レベルは【146】、体力は【0】のままだが各ステータスは五万弱。これだけサクサクレベルが上がってしまうとインフレが激しそうだが、あのゲームの通りなら【魔王】はもっと強かった。足元の水溜まりを踏まないよう飛び越え、炭の山をブーツで蹴り飛ばして部屋の外へと出た。太陽の光は夢の中でも健在。心地よい温かさを体表へ感じ、伸びをする。
「ん~……とりあえず目指すはカンストかぁ。こんな悪夢からはさっさと覚めて、学校に行かないと。……いや、授業中にも一回寝てたし、そこからが夢? それとも居眠りした朝のバスの中かな?」
起きた時にはベッドの中か、バスの中か、はたまた授業中か。工事現場で倒れてきた足場の下敷きになった時点で間違いなく夢の中。どこで寝たか分からないのは不安だけどそれはそれとして、今は悪夢から覚める方法をレベル上げしながら探さなきゃ。向こうの通りで歩き回ってる化け物じみた姿の魔物も見えるし、ここは魔王軍の本拠地かな。
「でも、喋る魔物ってほんと気持ち悪い。死体も消えないしリアルだし……そもそも、こっちは世界を救う【勇者】だっての。正義の英雄様なのに、悪いことしてる気分になるじゃん」
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