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【第一章】目指すは最低・最小にして最大の防衛
【第五節】意趣返し
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【天界門】をくぐった【勇者】の首が飛び、相手の正体を理解する前に太い腕で胸倉を掴まれ――【地上界】側へ強引に引きずり出された。そのまま床へ叩きつけられたが、受け身を取ってダメージを逃がしつつ体勢を整え起き上がり、太い腕の主へ視線を向ける。
「…………っ!? そんな――――どうして【ヴォルガード王】がここにっ!?」
赤黒い双角。刀身が黒い武骨な両刃剣を右手一本で握り、全身を黒鎧で固めた大男。兜で顔は見えずとも、その【ステータス】は間違いなく最も離れた国に居る筈の【ヴォルガード王】の数値そのものだった。奴は倒れかけた【勇者】の首から下を左腕で受け止めると、こちらに目線を合わせたまま静かに床へ寝かせる。マズい、首はどこだ? 急ぎ【蘇生魔法】を使わなければ、手遅れに――――
「――首を探しているなら無駄だよ。刎ねた時、私の友人が蘇生できないよう隠してしまったからね」
「!! ……貴様ぁっ!? どうやって我々の計画を知ったぁっ!?」
【信仰の力】で右手に光の鞭を作り出しつつ、左手で胸元にしまっておいた【書簡筒】を取り出し魔――【書簡筒】が――いや、左腕が肩から消え、無数の青白い【魔術の剣】が左腕だったものを、【書簡筒】ごと原型が無いまでに破壊していた。
「ぎ……ああああああああああぁっ!?」
断面から血が噴き出し、焼けるように走る痛みで跪く。奴め、武器よりも【書簡筒】を先に狙っただと?
【観察眼スキル】を使用。レベル50・体力5000・魔力5000、力6000、防御力6000、速力4000――
――【JOB:狂戦士】。
奴はレベルと同等、平均的な数値。格上の【勇者】がやられたのは、完全な不意打ちからの防御の薄い急所を狙った致命攻撃のせいだ。詠唱破棄した【治療魔法】を使って手早く止血と麻酔をし、右手の鞭をしならせ立ち上がる。ヴォルガードの左手にも直剣状の【魔術の剣】が握られ、ゆっくりとこちらとの距離を詰めていた。出口は奴の背後、【天界門】は消え、【勇者】の回収も難しい。どうする。
「ひっ、卑怯だとは思わないのですかっ!? 非道だとは考えないのですかっ!? 一国の王が無防備な所を狙い、神々が他所の世界で死んだ罪の無い魂へ新たな肉体を与え、【第二の生】を授けたのですよっ!? あんまりではありませんかっ!? 彼が何をしたというのですっ!? いいえっ、【何もしていない】っ!! あなたが今し方した行為は、ただの人殺しに過ぎませんっ!!」
「………………」
歩みが止まった。動揺している? そうだった、奴は畜生になり切れない。魔物の分際で理性的に振る舞い、迷い、歴代のアーヴェイン国王達と違い、極力争いを避け続けてきた平和主義者。誰にそそのかされてこの場にいるか知らないが、未だその情を捨てられていない憐れな王め。一歩でも退き、その剣を降ろした瞬間、鎧の隙間から【信仰の鞭】を差し込み、中からずたずたにしてやる。
「……【リスキル】」
「?」
「君達が、この神々の用意した【勇者ごっこ】をゲームとするならば、こちらもそのゲームに則って行動してまでだ。……他所の世界では、戦場に降り立った最も無防備な瞬間、相手に何もさせず一方的に倒しきる【リスキル】という【戦術】があるそうだよ。最低限の手間暇と、最小限の被害で食い止める。これほど【理】に適った【戦術】はそうそうない」
「誇りはっ!? あなたに王として、戦士としての誇りは無いのですっ!?」
「あるとも、愚かで気紛れな神々から私達の世界と彼の尊厳を一太刀で守れた。今回は私達の勝ちだね、ナナリ君?」
「ぢいいいぃ……っ!! 格下の分際でぇ……っ!!」
【勇者】を先導し易くするために、一時的に引き下げていた【ステータス】を全て元に戻し――――レベルを除いた数値上限が【7777】まで引き上がった。今の私は奴の先手が取れ、全ての数値が上回っている。【信仰の力】で失った左腕の【偽腕】を生やし、高まった魔力で最高クラスの【即死魔法】を仁王立ちするヴォルガードへ叩きつけ――――その中を突っ切り、左肩から斜めに両刃剣で斬られ――立て続けに【魔術の剣】を胸に刺されて背後の壁へ縫い付けられた。
「――――――っ!!」
視界が歪む……下半身と上半身の一部が床に倒れたのが見え、今の自分には右腕と一部の胴体、繋がった頭部しかないことを理解した。吐血。鉄の味と臭いに咽、嘔吐く。どうして。即死を受けなかったのは魔力防御の高い鎧のせいか? いや……そうだとしても。こちらの防御力の数値は生身の人間と違い、全身へ適用されている。私に致命など――――
「――私は突出した数値は持っていないが、魔術による【ステータス】上昇が得意でね。そう、例えば【戦闘補助スキル】で攻撃力と防御力、速力の倍掛け。レベルに伴った平均的な数値であっても【最高クラスの二倍化】なら、君の全てを私が上回る。両親には補助に頼るなど三流と言われたこともあったが、便利な物だろう?」
「げっほえほっ!! おぇ……ご、ごろぜ……ごんな醜態……神々へお見ぜ……でぎ……」
「今は殺しはしない。だが……命を弄んだ者が、楽に死ねると思うな」
「う……ぇ……えぇぇ、申しわ――げぼ……はっ……ナナリは……役目を、果たす……ゆう、しゃさまを……まもる……」
「………………」
歪んだ視界の中で、ぼやけたヴォルガードの剣先が逸れ、背を向けたのが分かった。狙うは兜と胴の隙間――右腕の力を込め、握りしめていた【信仰の鞭】を振る――首へ巻きつく手応え――い、ま――――
「――オット、手が滑ッタ」
パチリと耳元で聞こえ、歪んだ視界がやや鮮明になる。目の前にはヴォルガードではなく緑の瞳を光らせ愉快そうに笑う少女の顔があった。そんな――鞭が巻かれているのは……私自身の首。幻覚? ヴォルガードは? この少女は?
「ダメダメッ!! 実験材料へ勝手に死なれちゃ困るのだヨッ!! マァ、君にそんな覚悟ないだろうけどネ? そのまま手首を捻り給えヨ。希釈した【蘇生ポーション】と【体力回復ポーション】を頭からかけておいタ。【ステ】の数値が全て均等な君ハ、ただ死ぬほど痛いだけで絶対に死ねなイ。イヤァ、ショック死や気絶の概念が無くなるってイイネェッ!! イーヒッヒッヒッ!!」
「………………」
魔力を使い果たし【信仰の鞭】が消え、右腕の力が抜けて再びだらりと下がる。下がった視界には胸に深々と突き刺さった【魔術の剣】と散らかった内臓。醜い。醜い肉袋。死ぬに死ねず、使命も守れず、【勇者】はあっけなく死なせ、更には一瞬でも一矢報いる希望をちらつかせられ、叩き落された。無様な姿をケタケタと少女に笑われ、羞恥心が湧きあがる。それでも尚……死にたくないと足掻いている自分が憎くて、涙が溢れた。
「ころし……らくに……こん、な……」
「……もういいだろう、ベファーナさん。全て未然に防げたんだ、楽にしてあげてくれ」
「ヤダヨ。【魔女】はいつだってイジワルな生き物サ。【勇者】の受けた屈辱だってこんなもんじゃナイ。元の人生を滅茶苦茶にさレ、そそのかされて大量虐殺未遂。……どうだイ、今の気分ハ? 本能的に死を拒絶している自分ガ、嫌で嫌で仕方ないんダロォ? どんな形でも生きたイ? イイトモ、強欲な奴は大好きだヨッ!!」
「う……やめ……」
頬を掴まれ、力任せに目を合わせられた。緑の薄っすら光る瞳。澱んだ狂気に飲み込まれそうになる。
「【ナナリ】……ダッケ? オメデトウッ!! 君と【勇者】の首はウチの所有物サッ!! 死ぬほど痛い目と屈辱ヲ、同時にこれから味合わせてあげよウッ!! ヴォルガード君ッ!! 死体ダッ!! なるべく新鮮な死体が沢山欲しイッ!! 死んでから一日も経ってない奴ッ!! 人間ならなんでもイイ、墓荒らしダッ!!」
「ベファーナさんっ!? いくらなんでも罪の無い人の死体を冒涜的に扱うのは――――」
「――死人に口無シ、【魔女】へ道理が通じるワケがナイ。吹っ飛んだ臓器や時間が経ち過ぎた神経ハ、どうやら二度と戻らないようダ。そっちは要らないから破棄しといテ。ナァニ、残った部分をチョ~ット繋ぎ合わせるだけサッ!! 間違えてどっちも右腕とか足が五本とかになったらゴメンヨッ!! イーヒッヒッヒッ!!」
「いや……いやぁ……っ!!」
「…………っ!? そんな――――どうして【ヴォルガード王】がここにっ!?」
赤黒い双角。刀身が黒い武骨な両刃剣を右手一本で握り、全身を黒鎧で固めた大男。兜で顔は見えずとも、その【ステータス】は間違いなく最も離れた国に居る筈の【ヴォルガード王】の数値そのものだった。奴は倒れかけた【勇者】の首から下を左腕で受け止めると、こちらに目線を合わせたまま静かに床へ寝かせる。マズい、首はどこだ? 急ぎ【蘇生魔法】を使わなければ、手遅れに――――
「――首を探しているなら無駄だよ。刎ねた時、私の友人が蘇生できないよう隠してしまったからね」
「!! ……貴様ぁっ!? どうやって我々の計画を知ったぁっ!?」
【信仰の力】で右手に光の鞭を作り出しつつ、左手で胸元にしまっておいた【書簡筒】を取り出し魔――【書簡筒】が――いや、左腕が肩から消え、無数の青白い【魔術の剣】が左腕だったものを、【書簡筒】ごと原型が無いまでに破壊していた。
「ぎ……ああああああああああぁっ!?」
断面から血が噴き出し、焼けるように走る痛みで跪く。奴め、武器よりも【書簡筒】を先に狙っただと?
【観察眼スキル】を使用。レベル50・体力5000・魔力5000、力6000、防御力6000、速力4000――
――【JOB:狂戦士】。
奴はレベルと同等、平均的な数値。格上の【勇者】がやられたのは、完全な不意打ちからの防御の薄い急所を狙った致命攻撃のせいだ。詠唱破棄した【治療魔法】を使って手早く止血と麻酔をし、右手の鞭をしならせ立ち上がる。ヴォルガードの左手にも直剣状の【魔術の剣】が握られ、ゆっくりとこちらとの距離を詰めていた。出口は奴の背後、【天界門】は消え、【勇者】の回収も難しい。どうする。
「ひっ、卑怯だとは思わないのですかっ!? 非道だとは考えないのですかっ!? 一国の王が無防備な所を狙い、神々が他所の世界で死んだ罪の無い魂へ新たな肉体を与え、【第二の生】を授けたのですよっ!? あんまりではありませんかっ!? 彼が何をしたというのですっ!? いいえっ、【何もしていない】っ!! あなたが今し方した行為は、ただの人殺しに過ぎませんっ!!」
「………………」
歩みが止まった。動揺している? そうだった、奴は畜生になり切れない。魔物の分際で理性的に振る舞い、迷い、歴代のアーヴェイン国王達と違い、極力争いを避け続けてきた平和主義者。誰にそそのかされてこの場にいるか知らないが、未だその情を捨てられていない憐れな王め。一歩でも退き、その剣を降ろした瞬間、鎧の隙間から【信仰の鞭】を差し込み、中からずたずたにしてやる。
「……【リスキル】」
「?」
「君達が、この神々の用意した【勇者ごっこ】をゲームとするならば、こちらもそのゲームに則って行動してまでだ。……他所の世界では、戦場に降り立った最も無防備な瞬間、相手に何もさせず一方的に倒しきる【リスキル】という【戦術】があるそうだよ。最低限の手間暇と、最小限の被害で食い止める。これほど【理】に適った【戦術】はそうそうない」
「誇りはっ!? あなたに王として、戦士としての誇りは無いのですっ!?」
「あるとも、愚かで気紛れな神々から私達の世界と彼の尊厳を一太刀で守れた。今回は私達の勝ちだね、ナナリ君?」
「ぢいいいぃ……っ!! 格下の分際でぇ……っ!!」
【勇者】を先導し易くするために、一時的に引き下げていた【ステータス】を全て元に戻し――――レベルを除いた数値上限が【7777】まで引き上がった。今の私は奴の先手が取れ、全ての数値が上回っている。【信仰の力】で失った左腕の【偽腕】を生やし、高まった魔力で最高クラスの【即死魔法】を仁王立ちするヴォルガードへ叩きつけ――――その中を突っ切り、左肩から斜めに両刃剣で斬られ――立て続けに【魔術の剣】を胸に刺されて背後の壁へ縫い付けられた。
「――――――っ!!」
視界が歪む……下半身と上半身の一部が床に倒れたのが見え、今の自分には右腕と一部の胴体、繋がった頭部しかないことを理解した。吐血。鉄の味と臭いに咽、嘔吐く。どうして。即死を受けなかったのは魔力防御の高い鎧のせいか? いや……そうだとしても。こちらの防御力の数値は生身の人間と違い、全身へ適用されている。私に致命など――――
「――私は突出した数値は持っていないが、魔術による【ステータス】上昇が得意でね。そう、例えば【戦闘補助スキル】で攻撃力と防御力、速力の倍掛け。レベルに伴った平均的な数値であっても【最高クラスの二倍化】なら、君の全てを私が上回る。両親には補助に頼るなど三流と言われたこともあったが、便利な物だろう?」
「げっほえほっ!! おぇ……ご、ごろぜ……ごんな醜態……神々へお見ぜ……でぎ……」
「今は殺しはしない。だが……命を弄んだ者が、楽に死ねると思うな」
「う……ぇ……えぇぇ、申しわ――げぼ……はっ……ナナリは……役目を、果たす……ゆう、しゃさまを……まもる……」
「………………」
歪んだ視界の中で、ぼやけたヴォルガードの剣先が逸れ、背を向けたのが分かった。狙うは兜と胴の隙間――右腕の力を込め、握りしめていた【信仰の鞭】を振る――首へ巻きつく手応え――い、ま――――
「――オット、手が滑ッタ」
パチリと耳元で聞こえ、歪んだ視界がやや鮮明になる。目の前にはヴォルガードではなく緑の瞳を光らせ愉快そうに笑う少女の顔があった。そんな――鞭が巻かれているのは……私自身の首。幻覚? ヴォルガードは? この少女は?
「ダメダメッ!! 実験材料へ勝手に死なれちゃ困るのだヨッ!! マァ、君にそんな覚悟ないだろうけどネ? そのまま手首を捻り給えヨ。希釈した【蘇生ポーション】と【体力回復ポーション】を頭からかけておいタ。【ステ】の数値が全て均等な君ハ、ただ死ぬほど痛いだけで絶対に死ねなイ。イヤァ、ショック死や気絶の概念が無くなるってイイネェッ!! イーヒッヒッヒッ!!」
「………………」
魔力を使い果たし【信仰の鞭】が消え、右腕の力が抜けて再びだらりと下がる。下がった視界には胸に深々と突き刺さった【魔術の剣】と散らかった内臓。醜い。醜い肉袋。死ぬに死ねず、使命も守れず、【勇者】はあっけなく死なせ、更には一瞬でも一矢報いる希望をちらつかせられ、叩き落された。無様な姿をケタケタと少女に笑われ、羞恥心が湧きあがる。それでも尚……死にたくないと足掻いている自分が憎くて、涙が溢れた。
「ころし……らくに……こん、な……」
「……もういいだろう、ベファーナさん。全て未然に防げたんだ、楽にしてあげてくれ」
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「う……やめ……」
頬を掴まれ、力任せに目を合わせられた。緑の薄っすら光る瞳。澱んだ狂気に飲み込まれそうになる。
「【ナナリ】……ダッケ? オメデトウッ!! 君と【勇者】の首はウチの所有物サッ!! 死ぬほど痛い目と屈辱ヲ、同時にこれから味合わせてあげよウッ!! ヴォルガード君ッ!! 死体ダッ!! なるべく新鮮な死体が沢山欲しイッ!! 死んでから一日も経ってない奴ッ!! 人間ならなんでもイイ、墓荒らしダッ!!」
「ベファーナさんっ!? いくらなんでも罪の無い人の死体を冒涜的に扱うのは――――」
「――死人に口無シ、【魔女】へ道理が通じるワケがナイ。吹っ飛んだ臓器や時間が経ち過ぎた神経ハ、どうやら二度と戻らないようダ。そっちは要らないから破棄しといテ。ナァニ、残った部分をチョ~ット繋ぎ合わせるだけサッ!! 間違えてどっちも右腕とか足が五本とかになったらゴメンヨッ!! イーヒッヒッヒッ!!」
「いや……いやぁ……っ!!」
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