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今何時?

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パンパンパンパンパンパン

「ああ!ハア!ンン!」

ハアハアハアハアハアハア

パンパンパンパンパンパン


薄暗い中に響くいやらしい音と息遣い。


「ガル……もう、ああ!ん!」

ヒヨリは獣ポーズから背後で容赦なく腰を打ち付けるガルに助けを求めるように手を伸ばした。

制止な意味で伸ばした手は腕を掴まれ、引っ張られた。

身体はしなやかに反り、より腰への衝撃が伝わる。

「ああああ!!ンン!」

中の巨砲も角度を変えてヒヨリの肉壁を擦り付ける。


「ヒヨリ…ヒヨリ…。」

ガルの熱のこもった声がヒヨリの興奮を高めた。


こんなに激しく、熱のこもった声で名前を呼ばれて、興奮しない奴などいない。



何度目かの白濁を中に感じ、ガルが逝ったことがわかる。

自分のは、もう出ない。

何度イかされたか……。

奴はまだドロドロとした濃厚なモノを放出している。


バケモノめ………


神の加護、こいつもついているんじゃないか?


なんて思いたくなるほど、まだ俺の中でギンギンなガルJr.。


「ヒヨリ♡好きだ。」

頸にチュッチュッするガルは、もう、少しずつ腰を振っている。


「ちょい、待て、ああん!お、こらっ!」


必死に止めてんのに、夢中になり過ぎてるのか、先程から全然話を聞かない。

徐々に早くなる律動に、またヒヨリものまれていく。

「おかし、く、なる!ああん、や!」


パンパンパンパンパンパン

ハアハアハアハアハアハア

じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ


中の精子が溢れ、いやらしく音を立てる。

「ヒヨリ!ヒヨリ!」


ああ…やばい、死ぬかも……




******



ドピューッ!!


もう、かれこれ何十回?ってぐらいじゃないか?

俺のケツ大丈夫か?

ガルはやっと満足したのか、俺の中から巨砲を抜いた。

コロンと仰向けにされ、やっと暫くぶりにガルの顔を拝めてホッとするが、ギョッとした。


まだ、ギンギンでした。

熱い眼差しと荒い息で頬が紅潮し、肩で息するガルが、俺に覆いかぶさる。

キスをしようと近づいてきた唇を手で止めて、今度こそ、休憩を求めて、口を開いた。

「が、ガル…俺、ちょい、休憩をしたい。」

ガルは俺に口を押さえられながら、ジッと見つめ、コクンと頷いた。

ホッとした俺は、ガルの口から手を離そうとした瞬間、ずぽっ!とガルは腰を進めて侵入してきた。

「ああっ!ガル!?」

「大丈夫、中に入っていたいだけ。休憩する。」

全然大丈夫じゃないし、休憩にならないんだけど!!

体内に感じるもう一つの脈動に、俺は落ち着かない。

ギュッと俺に抱きつき擦り寄るガル。

「ヒヨリ…。ヒヨリの中はあったかい。気持ちいい。」


うううっ!恥ずかしい事を!

「ヒヨリ…ずっと中にいたい…。」

何寝言ほざいているんですか?


「ヒヨリ……。」

ガルがエメラルドの瞳で見つめてくる。

頬を撫で、いつもの無表情とは程遠い、柔らかい笑顔。

俺の胸は何故か、ドコドコと弾む。

「好きだ…愛してる。」

ドキューーーン!!


バクバクと高鳴る心臓を抑える。

なんだ?なんだコレは!!

やり過ぎて心臓がおかしくなったか?


「い、いま、何時くらいだろ?」

あわあわとキョドリながら話を逸らすと、ガルは薄暗い闇を一部切り取り、朝だと判断した。

また薄暗い闇に切り替え、ジッとヒヨリを見つめる。

「ヒヨリ、もう朝だ。あと少ししか無い。もう一つ、お願いがある。」

「…何?」

今度は耳掻きか?

「好きだって言ってくれ。」

へ!?

「言って…。」

じゅぽっ…

「ひゃっ!」

ガルは腰を動かし始めた。

「ガル!休憩って!」

「じゃあ言って…。」

じゅぽじゅぽじゅぽ


本当に童貞だったのか?と思うほど、俺のいいとこに擦り付ける。

「ああ!やっ!止めっ!」

「言え。」

じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ

「ああ!ンン!やっ!ガル!」

じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ

ハアハアハアハアハアハア

ガルは激しく抽送を繰り返す。

好きって…そんなこと…

言えるわけないじゃん!!

「ああっ!!」

「ヒヨリ、約束……。」

約束?…そうだ、約束…!

約束ならいいか?…約束だもんな

じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ

「ンン!!言うか、ら!とまっ、て!」

「いいから…早く…ハア、言って。」

じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ

ハアハアハアハアハアハア

「んあっ!す、好き…ガル…好き!」

「ヒヨリ!ヒヨリ!もっと!」

パンパンパンパンパンパン

「あぁ!ひゃ、あ、やん!好き!好きだ!ああっ!好き、ガル!」

言葉にする度に快感が増すように身体の中から何かが駆け巡る。

「俺もだ!!ヒヨリ!ヒヨリ!すきだ!」

パンパンパンパンパンパン!!

「ガル!アッ!な、なんかくる!」
「ヒヨリ!ヒヨリ!ヒヨリ!」

隙間がないほど抱き合い、唇を重ねた。

その瞬間、ガルは今までの中で1番大量に白濁をヒヨリの中に注ぎ、ヒヨリは初めて、中イキを経験し、ピクピク震えながら、意識を手放した。

そんなヒヨリを愛おしく抱きしめ、ガルもまた眠りについた。


目覚める頃には、この甘い幸せの時間は終わりを告げているだろう。




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